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桃赤
雨が嫌いだ
じめじめして、気分が沈む
そんな雨が降っている日
俺は恋人の家に呼び出されて
別れを告げられた
桃
桃
赤
桃
桃
頭が真っ白になった
意味がわからなくて
身体が一気に冷たくなって
だって
俺は付き合ってると思ってた
好きだって何回も言ってくれた
デートも連れて行ってくれた
キスもハグも、全部
桃
ぷつん、と音がした
桃
桃
桃ちゃんが何を言ってるのか分からなくて
もう泣きそうで
赤
赤
頑張れ、なんて
思ってもいない応援の言葉を告げて
俺は家を出た
扉を閉じた瞬間
俺は泣き崩れた
赤
ドアの向こうにいる桃ちゃんに聞こえないように
声を殺して、静かに涙を流した
俺の泣き声は誰にも届かず
空気の中に、虚しく消えていった
コメント
37件
連載ブクマ失礼します🙇♀️
フォロー失礼します！m(_ _)m
フォロー失礼します❕✨
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