先 生 。
( 貴方 )
セ ミ が な く 五 月 。
皆 文 化 祭 の 準 備 に 追 わ れ る 。
そ ん な 中 、 私 は
( 貴方 )
先 生 。
先 生 。
つ む ぎ 。
( 貴方 )
苦 笑 い を 浮 か べ て 紙 を 握 っ た 。
セ ミ の 鳴 き 声 が 嘲 笑 う よ う に 聞 こ え た の は た ぶ ん 、
気 の 所 為 だ 。
( 貴方 )
猫 被 り 。
お 昼 時 。
私 達 は 屋 上 で ご 飯 を 食 べ る 。
私 の 後 輩 、 三 途 く ん 。
( 貴方 )
( 貴方 )
ド ロ ド ロ と 重 く な る 心
( 貴方 )
猫 被 り 。
( 貴方 )
猫 被 り 。
猫 被 り 。
猫 被 り 。
子 犬 の よ う に 震 え て た 。
大 き な 音 共 に 、
司 会 の 声 が 響 い た 。
司 会 さ ん 。
片 言 の 英 語 は 耳 に 触 る け ど 、
私 は 舞 台 裏 に 立 つ 。
足 が 、 も う 震 え て る 。
司 会 さ ん 。
司 会 さ ん 。
司 会 さ ん 。
歌 姫 な ん て 言 わ な い で ほ し い 。
手 汗 が す ご い 。 マ イ ク 壊 れ そ う 。
そ し て 、 瞬 間 。
幕 が 開 い た 。
司 会 さ ん 。
( 貴方 )
視 線 が 集 ま る 。
も う 、 始 ま っ て る の に 。
( 貴方 )
つ む ぎ 。
嘲 笑 っ た 顔 。
見 え て る よ 。
( 貴方 )
( 貴方 )
あ し 、 足 震 え る な
つ む ぎ 。
あ の 手 こ の 手 で
( 貴方 )
… た す け て
猫 被 り 。
先 輩 の 声 聞 き た い で す
文 化 祭 も 一 緒 に 回 り た い で す し
( 貴方 )
( 貴方 )
君 が 見 て く れ る な ら
君 が 見 つ け て く れ る な ら
( 貴方 )
( 貴方 )
三 途 く ん を
( 貴方 )
つ む ぎ 。
先 生 。
つ む ぎ 。
本 当 の 事 は
( 貴方 )
( 貴方 )
( 貴方 )
( 貴方 )
私 達 は
( 貴方 )
猫 被 り 。
( 貴方 )
笑 顔 に し た か っ た ん だ け ど な ??
マ イ ク 越 し に 笑 い か け た 。
五 月 の 風 が 吹 き 抜 け た 。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!