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陽だまりの家へ 〜もう、独りじゃない〜
【PM 5:00】 帰りたくない、震える声 夕闇が校庭を包み始め、チャイムの音が冷たく響きます。莉犬くんは、保健室の隅で小さく丸まったまま、ガタガタと震えていました。
莉犬
大粒の涙が、莉犬くんの頬を伝い落ちます。親からの暴言、冷たい家の中。1年生の莉犬くんにとって、それは地獄と同じでした。
るぅと
るぅと先生は、そっと莉犬くんの目線に合わせてしゃがみ込みました。そして、世界で一番優しい声でこう言ったのです。
るぅと
莉犬
るぅと
その言葉を聞いた瞬間、莉犬くんは堰を切ったように泣き出し、るぅと先生の胸に全力で飛び込みました。
莉犬
【PM 5:30】 予期せぬ再会と、小さな勇気
その時、保健室の扉が勢いよく開きました。
ころん
泣きじゃくりながら入ってきたのは、帰ったはずのころんくんでした。その隣には、足を引きずり、顔をぐちゃぐちゃにして泣いているジェルくんがいます。
さとみ
さとみ先生が驚いて駆け寄ります。
ころん
どうやら、一緒に帰っていた途中でジェルくんが派手に転んでしまったようです。ころんくんは自分もパニックになりながら、必死にジェルくんを支えて保健室まで戻ってきたのでした。
ななもり
なーくんがジェルくんをひょいっと抱き上げ、処置台に座らせます。
ななもり
優しく声をかけながら、手際よく傷口を消毒していくなーくん。ジェルくんはなーくんの服をギュッと掴んで、声を殺して泣いています。
一方、さとみ先生はころんくんの前に膝をつきました。
さとみ
ころん
さとみ
さとみ先生はころんくんをひょいと抱っこして、隣のベッドに座らせました。
【PM 6:00】 決意の夜
治療が終わり、外はすっかり真っ暗です。
ころん
ころんくんが、さとにぃの裾を掴んでグズり始めました。クラスの暴言、静まり返った昔の家。思い出すだけで頭痛がぶり返しそうです。
ジェル
ジェルくんも、なーくんの胸に顔を埋めて震えています。
さとみ先生となーくん、そして莉犬くんを抱っこしたるぅと先生が顔を見合わせ、力強く頷きました。
さとみ
さとみ先生がころんくんを強く抱きしめると、ころんくんは驚いたあと、安心したように「ふぇっ……ありがとぅ……」とまた泣き出しました。
ななもり
なーくんの優しい言葉に、ジェルくんも何度も何度も頷きました。
【PM 7:00】 魔法の場所
先生たちの家につくと、そこはふんわりと石鹸と温かいお出汁の香りがしました。
ななもり
なーくんが電気をつけると、明るいリビングが広がります。
莉犬
莉犬くんが、るぅにぃの腕の中で小さく呟きました。
さとみ
さとみ先生が大きな手で3人の頭を順番に撫でていきます。
るぅと
るぅと先生がキッチンへ向かい、なーくんは3人をソファに並べて座らせ、大きな毛布をふわりとかけてあげました。
3人の子供たちは、お互いの体温を感じながら、今日初めて心からの安心感に包まれました。 外は冷たい雨が降り始めていたけれど、この家の中だけは、春のような陽だまりに満ちていたのです。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第6話、読み終わりました……。 るぅと先生の「僕たちの家、行こっか?」って一言に、全部の怖さが溶けていく感じがして、じーんときました。莉犬くんが「るぅにぃ…!」って飛び込むところ、本当にぎゅってしたくなる。 ころんくんがジェルくん連れて戻ってきたのも、小さな勇気がたくさん詰まってて。最後の「春のような陽だまり」って表現に、ちゃんと温かい場所に辿り着けたんだって安心感が広がりました。 みんながもう傷つかなくていいお家でありますように🌙 ココア飲みたくなりました。