小さい頃からの夢だった。キラキラ輝くステージで アイドルとして活躍する事。小学5年生で今の事務所に入り、 色んな人との出会いや別れがあって、 僕は5年前なにわ男子というグループのメンバーに選ばれ、 2年前念願だったCDデビューを果たした。
色んな事があったけど、実は確実に叶っていっているはずだった。
マネージャー
流星
マネージャー
流星
そうしてソロでの番組収録を終えて、 めっちゃ楽しかった今日も終わる。
マネージャー
流星
マネージャー
流星
こうして仕事を終えていつものように家に帰る。 そして、簡単なお鍋で夕食を済ませて、お風呂に入って テレビを見て、これが僕のいつもの日常。
涼太
流星
涼太
流星
涼太
流星
涼太
仕事は順調、こういう仕事をしているから 人間関係は限られるけど、信頼できる親友の1人も東京にいて 時々会って遊ぶ事もできる。僕の人生に不満はほとんどない。
何でほとんどなんて言い方をしてしまったかと言えば、 やっぱり僕も恋愛はしてみたいなと思っているから。
でも、その気持ちを僕は何年も前から封印している。
僕にも好きな人はいた。
その人も僕の事を好きって言ってくれてて、でも、その好きは きっと僕の思ってる好きとは意味が違うって分かっている。 それにその人と恋人になるとか結婚するなんて事はできないから、 僕はその気持ちを全て封印するって決めた。 そうしないとお仕事にならないから、そして、そうしないと そばにいる事さえ出来なくなってしまうかもしれないから...。
そう、僕が好きだったのは、もう僕の人生の半分くらいを 一緒に過ごしてきた大ちゃん。
別に僕だって大ちゃんに恋愛感情だけを 抱いていたわけではなくて、尊敬する先輩として、 一緒に頑張ってきた仲間としてとか色んな思いを持っていた。 その中のひとつに恋愛感情も含まれているって 自覚をし始めたのは、僕が高校生になる頃。
大ちゃんは流星離れとか言って 僕をハグしたりキスするのもやめようとした。 その時に自分の気持ちに何となく気づいてしまった。
でも、気づいたからといって何ができるわけでもなく、 別に恋人にならなくても大ちゃんとは常に一緒にいたし、 それだけで良かった。
そして、それから1年半が経つ頃、僕と大ちゃんは 同じグループのメンバーに選ばれた。僕はその時、 大ちゃんへの恋愛感情は一生封印すると心に決めて ここまでやってきた。
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