夜に潜む瞳。

雨はしとしとと降り、街灯の光が濡れた路面に青白揺れる。 水溜まり街のネオンを映し、赤や青の光が小さく波打つ。路地影の男リリアス。 灰青の瞳は冷たく光。

リリアスの目の前に影があった。 その男は、黒マフラーの青年の遥斗だった。 傘も無く、濡れた髪を払いながら、雨の街を静かに観察をする。

無意識にリリアスは、銃を手をかけ胸の奥のざわつきは恐怖ではなく、戦いへの渇望だった。 雨粒が肩に落ち、街の湿った空気が鼻腔に入り、心臓の鼓動が高鳴る。

刃が光り、銃声が跳ねる。

戦闘が終わり…雨だけが二人の間を流れ

雨は止まず、二人の影が静かに揺れた。

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