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カリ腐マ色々詰め

6 - ☆ふみりか 裏切り者は私だった6

♥

313

2025年01月25日

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理解を連れ戻してから数日後、理解はまだ目を覚まさなかった。

依央利や天彦の話によると、全身に殴打や蹴り跡があり、右足は骨折している状態だった。骨折で高熱が出続けている状態なので目を覚まさないのも無理はない。

しかし、体力が戻ってきてるのか、たまに寝返りとまではいかないが身じろぐ素振りを見せていた。

ふみやは心配のあまり、戻ってきてからほぼ付きっきりで理解の様子を見ている。回復に向かっているのは分かっていても今だ、目を覚まさない事実は心にくるものがあった。

理解

…ふみや、さん?

ふみや

っ!理解?

理解

私は、なんでまたここに…?

理解

えっ、ふみやさん!

目を覚ました理解をふみやは体に障らない程度に軽く抱きしめた。

ふみや

…なんで手紙だけ残して出ていったの?

ふみや

一緒にいられないってなんで?

ふみや

一緒にいたらいいじゃん

理解

私がここにいたらきっとみなさんの迷惑になります、だって…

理解

だって…私は、

理解

ふみや

理解、ごめんだけど理解のこと、大瀬と天彦に調べてもらった。

理解

っ!

ふみや

でも大瀬と天彦しか知らない、理解が話したくなったらでいいから。
大瀬も天彦も絶対に言わないって

ふみや

言いたくないならいいよ、誰も話せなんて言わない。

理解

…ふみやさん

思わぬ暖かい言葉を言われ、理解の目から涙が溢れる。

理解

りかいっ…ここにいて、いいんですか?

ふみや

うん

理解

みなさんの、ふみやさんの傍にいてっ…いいんですか…?

ふみや

もちろん、ここにいてよ理解。
お前の居場所はここだよ

泣きながら言葉を紡ぐ理解が少しでも安心出来るようにとふみやは背中を優しくさする。 そしてあ、とふみやは声をあげて理解に問いかける。

ふみや

ねえ理解、意識失う前に俺のこと好きって言ってたの覚えてる?

理解

あっ…えっと…

理解

おぼえて…ます

理解

あのっ!私の聞き違いじゃなかったら…あの、ふ、ふみやさんも…

理解

理解のことす、すきっ…て

ふみや

うん、言った

ふみや

俺、理解のこと好きだよ。

理解

っー!

ふみや

逃げないで、まだ体完全じゃないんだから

そう言ってふみやは逃げようとする理解を再び抱き寄せた。

ふみや

理解聞いて、俺理解のことすごくかわいいって思ってるし、こうやって抱き締めてたい、キスだってしたいしずっと一緒にいたい。俺の好きはこういう好きなの。

理解

えっ

ふみや

理解の好きはどういう好き?

理解

私は…

理解

私もふみやさんと同じです、ず、ずっと一緒にいたいです!

ふみや

うん、よかった。俺たち両思いだね。

理解

はいっ

ふみや

ねえ理解、好き。俺たち付き合おう、恋人になろ?

理解

よ、よろしくお願いします

ふみや

ありがとう、よろしく

顔を真っ赤にしている理解に愛おしさを覚えたふみやは頬に口付けをする。

理解

へっ?

ふみや

まだ付き合ったばっかだし、これで勘弁してあげる。

理解

へ…ぁ…

理解

あ、あのっ!

ふみや

ん?

理解

改めて、この草薙理解。ボスの元で頑張るので、よ、よろしくお願いします!

ふみや

うん、よろしく

理解

あの、喉乾いたんでお水飲みに行ってきますね

ふみや

あっ、まって

理解

い"たっ!!

いつもの感覚でベットから降りようとした理解。床に足をつけた瞬間、足に激痛がはしり蹲りかけたところをふみやが間一髪で支えて抱え上げる。

ふみや

あっぶな、理解平気?

理解

あ、アッアッ····アリガトウゴザイマス

理解

あのっ、ふみやさん1回降ろして、お水飲みたいし…恥ずかしいので

ふみや

降ろしてもいいけど多分お前しばらく歩けないよ

理解

えっ?!

ふみや

全身打撲に両足を撃たれてる、おまけに右足は骨折してる。

理解

え!

ふみや

天彦がいつ目が覚めてもいいようにって定期的に痛み止めを点滴してたんだ。それで横になってる時は大丈夫だと思うけど、流石に痛みなく立てるようになるのは時間がかかるかもって

理解

それじゃあ、お仕事はっ!

ふみや

熱も出てるから今はダメ、下がったら無理せず出来そうな仕事持ってくるから。

理解

ありがとうございます

ふみや

喉乾いたでしょ、水持ってくるから寝ててよ

そう言ってふみやは理解をベットに降ろし、布団をかけて部屋を出た。

依央利

あっ、ふみやさん!
理解くんどうです?

ふみやがキッチンへ行くとちょうど依央利がご飯をつくっているところだった。

ふみや

さっき目を覚ました。

依央利

えっ!

テラ

目を覚ました?!

大瀬

本当ですか!

ふみや

うん、俺は理解の水を取りに来たところ。まだ立つのも難しいからベットにいると思う。

何ですぐ俺たちを呼ばねえんだよ!

ふみや

ごめん、ちょっと話してた

天彦

…まあまあ、目が覚めたんですしいいじゃないですか。ふみやさん、理解さんの熱はどうでした?

ふみや

まだ高そうだった、冷えピタとかいるかな?

天彦

そうですね、とりあえず必要なものは僕が持っていくのでふみやさんはお水を届けてあげてください。

依央利

僕も理解くん用にお粥作ってるので、出来たら持ってきます!

ふみや

ありがとう、すごく助かるよ

ふみや

理解、水持ってきたよ

理解

ありがとうございます

ふみや

起き上がらなくていいよ、俺が起こす。さっきより辛そうだし楽にしてて。

意識が戻り、感覚がはっきりしてきたのか熱でぐったりとしてきた理解の背に手を回して起き上がらせ、そのまま水を飲ませた。

そしてコップから口を離したことを確認したふみやはゆっくりと理解を寝かせて布団をかける。

ふみや

天彦が冷えピタとか持ってくるから待っててだって、依央利もお粥出来たら持ってくるって言ってた。

理解

…嬉しいです、ありがとうございます

ふみや

大丈夫、みんな理解の仲間だから、怖くないよ

ハウスの他の人間の名前を聞き、不安で瞳が揺れた理解をふみやは手を握って安心させる。

依央利

ふみやさん、理解くん、奴隷でーす!お粥お持ちしました!ってあーっ!

テラ

依央利くんどうしたの…ってあっ!

なんだようるせえなぁ…ってあー

ふみや、理解イチャつくな

理解

えっ!い、いちゃっ!いちゃついてなんてっ、いちゃついてっ、、ふみやさん!

ふみや

ダメ?なんで

ちょうどふみやが理解の手を握りしめたタイミングで部屋のドアが開き、まるで見せつけるかの様な構図になってしまった。 3人の声で遅れて大瀬と、理解に必要そうなものを持った天彦も部屋に駆けつける。

大瀬

みなさん、何かっ!
…ふみやさん、理解さんに変なことしてないですよね?

ふみや

大丈夫、まだしてない

天彦

おやおや、セクシーですね

テラ

えっ、もしかして君たち2人って…

ふみや

そうだよ

ふみやは5人に見せつけるように理解の前髪をかき分け、出てきた額に口付けを落とした。

理解

へっ?

ふみや

俺たちこういう関係になったの

依央利

やっと付き合ったんですね!

ふみや

やっと?

テラ

君たち2人以外全員、君たちがずっと両片思いなの知ってたから

理解

えっ

大瀬

わかりやすかったですよ

テラ

お互いバレバレじゃい、むしろなんで気付かなかったんだってレベル

お前ら鈍すぎるんだよ!

天彦

しかしそれもまたセクシー、いいものを見せて貰いました。

ふみや

うるさい、いいんだよ、結果こうなれてるし。な、理解。理解?

ふみや

あっ、気絶してる

プシューという擬音が似合うくらいに顔をさらに真っ赤にした理解は、恥ずかしさが限界を突破して気絶してしまった。

テラ

えっ?理解くん?!死んじゃう?死んじゃった!!

天彦

大丈夫です、気絶しているだけです。

依央利

ふみやさん、告白はどっちからですかー?

ふみや

え?

大瀬

全部吐いてください、理解さんのこと一生幸せにするんですよね?

ふみや

大瀬?

テラ

色々聞かせて貰うからね

大人しく全部吐け

その後、理解が再び目を覚ますまでふみやは5人から尋問見たく質問され続けた。

ふみや

俺、理解のこと好きだもん

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