この恋は間違っとる

〜花火大会当日〜 会場は屋台があり 人が交錯してとても混み合っていた

モブ美は浴衣を着て髪の毛も綺麗な かんざしでまとめていた

乗り気ではなかったとはいえ 屋台の美味しそうな匂いや お祭りの楽しそうな雰囲気は 嫌いではなかった

モブ美の過度なスキンシップは ちょっとめんどくさかったけど

しばらく歩いていると 下駄が足に来たらしい モブ美に お手洗いに行ってくるから待っててくれ と言われた

モブ美の分のりんご飴と自分のりんご飴、 2つ持ちながら少し周りを散歩していた

そこにいたのは紛れもない 角名だった そしてその後ろには少し気まずそうな顔を している侑と銀の姿

バレないように少し距離を取ろうとしたが 既に時遅し

角名の手には大量の景品が入った袋

角名が俺の頭に被せたのは 狐のお面だった

満面の笑みではにかむ角名を前に 断ることなどできず、なんだったら 満更でもないのは言わずもがなである

治と一緒にいるのはモブ美だった りんご飴を渡して楽しそうに話している

〜一方治Sideでは〜