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むかしむかし
一匹の妖狐が
人間に『恋』をした
妖狐は本来
人間をたぶらかし その者の生気を吸う妖怪
人間など妖狐にとっては 『食糧』でしかなかった
そんな妖狐が
『人間』なんかと交わってしまった
同族以外で交わることはご法度
同族以外で、ましてや人間と 一度でも交われば
その者の生気しか吸えない
その者以外と恋に落ちることも 叶わなくなる
そんな事すら忘れてしまった
愚かで憐れな妖狐の物語…
キ
キヨが駆け寄ってくる
キ
キ
レ
何の反応もせず水を汲むレトルト
キ
キ
レ
水汲み終えた入れ物を持ち 歩き出す
キ
全く、この人間は……
この人間がまだ子供の頃
森で迷子になっていたところを 助けたのが運の尽き
毎日毎日懲りずに 付きまとってくる
キ
キ
レ
レ
キ
嬉しそうに笑うキヨ
レ
調子狂う…
この人間、一体何がしたいんだ?
レ
キ
レ
キ
キ
帰っていくキヨ
レ
ガ
何処からともなく現れるガッチマン
ガ
レ
ガ
ガ
基本生気は少しずつ吸うため 吸われた者はそこまで悪影響はない
生気を全て残らず吸うということは 『死』を意味している
レ
水の入った入れ物を置くレトルト
ガ
ガ
レ
ガ
レ
レ
人間は醜い
自分と違うものをすぐに排除し
弱い者から全てを奪い去る
傲慢で自分勝手な人間の生気なんか 吸いたくもない
ガ
ガ
レ
ガ
手をヒラヒラと振ると 歩いて行ってしまった
レ