君が目を覚ますまで

朝早くに目が覚めた

きっと昨日早く寝たからだろう

当然隣の子は起きていない

スマホを見ても何も面白くない

この時間帯に2人が起きてるなんて想像も付かないからだ

そう言って私は隣の部屋に置いてあった1冊のノートを手に取った

そこには日記と書かれていた

当然返事は帰ってこない

そして私はノートのページを開いた

するとそこにはあり得ない光景が広がっていた

その内容は想像を超える物だった

虐めってなんでこんなに残酷で醜くて最悪なものなんだろ、

皆の気持ちが分からないなぁ…

って言うか…学校の人達全員に嫌われてるっておかしいでしょ…

僕っていない方が良いみたい

🐝も…きっと僕のことなんか嫌いだよね、笑

避けられてたし

ここから飛び降りたらﾀﾋねる?

ﾀﾋねたら良いな…

親もいない友達もいない僕に味方なんて居ない

そんな生活にもう疲れた

次生まれるときはひとりぼっちがいない平和な世界に生まれたいな、

🐝に言われた通りに前髪も切ったけど

何も変わらなかったな、

余計き○いって言われちゃったよ、笑

このネックレスだけは割れないように大丈夫に持っておこう、

どーせ僕は地獄に行くだろうし、

僕がﾀﾋんでも何もないでしょ、

さようなら。

そう言ってたら朝食がきた

メニューはシンプルにパンとバナナと牛乳だった

病院のお仕事、そう言えば、

病院のお仕事って患者を助けるのが病院のお仕事じゃなかったっけ、

まぁいいや…

隣の心拍数を見ると異様に激しく上下していた

看護師さんもびっくりしていた

その看護師の表情が質問の答えだった

答えは違うと言うことだ

看護師も大慌てで先生を呼びに行った

走ってるくらいだからとても大変なのだろう、

数分経った頃

お医者さんが色々見てくれていた

そして心拍が正常に戻ったときたまたまお医者が話していた事を聞いた

意識が戻るかも知れない

私はこれだっ！って思った

そう言ったが部屋は静まり返っていた

そう言っても返事は来ない

俺達は昔人通りの少ない公園でよく遊んでた

いつもこんな会話をしては笑ってた

📚は先を読むのが上手くてよく俺の先を読んではからかってきた

そこが俺を好きにさせたのかもな、

📚はいつも顔を髪で隠してたけれど

いつも走っていると髪がどけてそこから目が見えていた

瞳はエメラルドグリーンで綺麗な瞳だった

そう言って📚は前髪をどけようとしなかった

だから俺は無理矢理📚の髪を横に捌けた

あの時俺は止めるべきだった

そのことは後々知ることとなった

きっと不気味な奴とは📚のことだろう、

十字架のネックレスか…

俺が見たのは窓側の席で本を読んでる白髪の奴だった

だからそこの席の前に行って話し掛けた

そいつは昔の📚と違って顔は隠れてなかった

俺がそう言うと📚は悲しそうな顔をした

まるで助けを求めるように見てきてたが

俺は無視した

その選択が間違いだった

俺は聞いた瞬間

青ざめた

その特徴は📚しか無かったからだ

ﾊﾟﾘﾝｯ

その時俺と📚が移った写真立てが割れた

📚がいなくなったかのように

俺は泣いた

大親友の📚がいなくなったと思ったから

でも後々思った

大親友なのに何で俺は📚を避けてたんだろうと

俺は気付いていた

📚が虐められてることを

それに加え虐待されてることを

なぜなら毎日痣だらけになっていたからだった

俺は結局

📚がいる病院には

怖くていけなかった

次回 花火大会