桃side
赤が亡くなってから一日がたち葬儀を終えた。
俺たちの元に帰ってきた赤は骨で小さなツボに入れられた
小さい頃の無邪気な笑顔、日に日に痩せていた体、笑顔が消えていく日々、日に日に弱っていく赤
全てがいい事ばかりでは無い…
でも、これらは赤が生きた証。
いつしか見なくなっていた
今更思っても、後悔しても遅いというのに…
でもまだ俺たちの隣にいるようで…ポロッ
あの笑顔を忘れては行けない…
そう思った
赤…今までありがとう
黄side
赤にぃが亡くなってから一日…
みんなが僕しか見なくなっていた日から僕も周りにみんながいることが当たり前になって甘えてしまったのかもしれない
時には赤にぃの姿を見ない日もあった
今思えば…それは全部僕のせいだったと気づいた…ポロッ
気づきたくなかった…ポロッ
気づくならもっと早く…ポロッ
今更何を言っても赤にぃは帰って来ないのに…
わかっていても思ってしまう…
もっと…話したかった…ポロッ
青side
赤くんが息を引き取った日から一日…
僕たちは黒い服を着て小さくなってしまった赤くんと長らく見れていなかった満面な笑顔で写っている写真
葬儀に使う写真を選ぶ時が何より苦しかった
赤くんの写真はほとんど小学生で止まっていたから
その数少ない写真の中にも作り笑いの笑顔がいくつかあった…
あぁ…この時から赤くんを見なくなったんだなって1番苦しかったのは赤くんのはずなのに…
僕が苦しんじゃダメなのに…
橙side
なぁ…赤
なんで俺は頼られる兄になると誓ったのにこんなことになったんやろう…ポロッ
赤がいちばん知りたいよな…
ごめんな
赤は今も昔もちっちゃくて、笑顔が可愛くて…ポロッ
俺が笑わせたら満面な笑を見せてくれた
それが何より嬉しかった
なのに俺…自分から好きなものを手放すなんて馬鹿だよな…ポロッ
きっと俺を恨んでるよな…
ごめんな
紫side
ごめんね赤くん…ポロッ
赤くんが生まれた時すごく嬉しかった
みんなより少し小さく生まれたけど元気に育った
まだ小さかった赤くんたちを絶対守るとお母さんと約束したのに破ってしまった
黄ちゃんが生まれて病弱とわかった時余裕がなくなって、無視して、強く当たって…
ほんと最低なことをしたよね…
ごめんね…ポロッ
ごめんなさい…グズッ
いつか会えたら…また家族になってくれますか?