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年下の従兄弟って本当に可愛いですよねッ、! ぱんださんって溜め込みちゃいそう、、
こういうのため込んじゃうってなかむ自身がエッセイとかに書いてて まじでそういうの好きなんですよね なんか続き読みたくなってきた!なかむ~報われてくれ~ きりやんの救いの手を取って救われてくれ~
医者組って支えるkrさん、溜め込むnkさんって感じがしてめちゃいいですよね…😌(?) このお話もそんな感じが出てて無事に尊死しました…🫶 家族の前で泣きそうになって危なかったですw🙂 神作ありがとうございます🤤💕
bl ネガティブ表現 甘々 思考表現多め 要素あり
上記のことが理解できた方々!
いってらっしゃい!
別に何かあったわけじゃない
嫌なことがあったわけじゃない
なのに
何故か心に空いた穴は 塞がらないんだ
夜
俺のどこかに空いた穴を自覚する
部屋にいてもただ頭が痺れるだけで
何かするわけでもなく
だからといって
寝れるわけもなくて
俺はスマホを手に取りリビングへと向かう
暗いリビングはエアコンを消したからとても暑くて
電気をつけることを忘れ今つけたエアコンの前に立つ
出てくる風はまだぬるくて気持ち悪い
エアコンから離れてキッチンで水を汲む
そのままソファに座ってテーブルにコップを置く
カーテンの隙間から見える月の光がリビングを明るく照らしていた
ただ寝つきが悪かっただけの夜
気づけばまぶたは軽くて
天井を眺めながら夜を越えることに飽きてしまった
ソファの背もたれに体を預けて
nakamu
ただ重く重く息を吐く
誰もいない部屋にため息が響いて消える
俺は特に何をするわけでもなく目を閉じた
いつも自信がないんだと言えば
彼はなんて言うだろう
笑って流してくれるだろうか
いつも
人が考えることを気にして
俺の行動を締め付けていく
人に極力嫌われないように
自分を制御しようとするんだ
いつか
制御できない自分が出てきても
笑って流してもらえるように。
努力は怠らないんだ
自分ができることは全てしておきたい
そうすれば役に立っていると
錯覚できる
でも自分ができることは有限だから
いつか捨てられてしまうんじゃないかと
どんな時だって怯えてる
怯えたその自分の心を丸め込むようにいつも努力する
努力をすればその小さな穴はどんどん塞がると思っていたから
でも
何故かどんなに努力しても
あれもこれもと穴が見えてくるんだ
その穴を見ると
その穴以外何も見えなくなる
早く埋め直して
元通りにして
"僕"を崩さないように
きりやん
閉じていた目をそっと開けるとリビングの床だけが視界に入る
きりやん
きりやんの方を見る気にはなれなかった
今見たら
制御できない僕が出てきてしまうと思ったから
テーブルに置いていたコップを両手で握ってまた床を見る
同じ部屋にいる彼の呼吸音を聞きながら
熱い喉を冷やそうと
コップを持つ手を動かす
コップを持つ手は小刻みに震え
思った通りに動いてくれない
きりやん
きりやん
俺の手からコップを取り目の前にしゃがむ彼
思っていた通り心配の色を浮かべるその目がこちらを見つめていた
きりやん
きりやん
俺に優しく声をかけてくれる彼
そんな俺の優しい彼氏はなんでもできる
いわばスーパーマン
そんな彼に制御できない俺を見せることなどできない
俺はどうにか閉じていた口を開けて
思いっきり口角を上げて
nakamu
笑顔で謝った
わかっているのに
心のこもっていない謝罪などしても意味もないのに
今の俺はそうすることしかできなかった
きりやん
nakamu
nakamu
nakamu
彼の目は絶えず心配の色を浮かべていて
きりやん
そう言って俺の隣に座ったと思えば
優しく背中を撫で始めた
彼の暖かい手が何度も何度も俺の背中を撫でる
俺にこんなことをしたって何も返せないのに
俺に笑いかけたって何も返せないのに
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
そんな暖かい言葉をかけたって俺は何も返せないのに
そんな俺の気持ちと裏腹に
ずっと堪えていた涙が頰を伝った
きりやん
俺の頭を優しく撫でて
俺の体を包むように抱きしめてくれた彼は
何故か困ったような表情をしていた
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん
ミッぼん