翼
……!!?
名付けた瞬間、心羽は強く光だした
心羽
……ふぅ
目を開くと、そこには……
翼
……え?
翼
だ、誰……?
心羽
忘れるのが早いのぉ、翼嬢
この口調……まさか
翼
ね、猫又…さん?
心羽
たわけ
もう私に名はあるぞ?
もう私に名はあるぞ?
翼
……こ、心羽?
心羽
(o-´ω`-)ウムウム
翼
……待って、
読者様は見えてないので 今の現状が把握出来て無いと思います
だから、あえて言います
今の心羽の姿は愛らしい猫又では無く……
翼
に、人間……!!?
メチャメチャ美人な少女(中学生くらい)の姿になりました
心羽
やはりこんな事も知らんかったか
悠
翼、妖怪ってのはね
悠
名を貰うと、その人の眷属になるんだよ
悠
そして、その姿も人間に似るようになる
翼
いやもう似てるって言うか
翼
まるっきり人間……
翼
てか、眷属?
心羽
そうじゃ
そう言って心羽は私の前で片膝をつき……
心羽
これからはお主の力になる
心羽
この心羽、この命果てるまで
翼に尽くす事を誓います
翼に尽くす事を誓います
急に敬語……!!?
翼
や、……やめて下さい!
翼
私は名前をあげただけ
翼
そういう仕組みでも、眷属とか、して貰える身じゃない……
心羽
何を言うか
心羽
妖怪にとって、名を貰う事はとても喜ばしいことなんじゃ。嫌な奴などおらぬ
心羽
この名、大切にさせてもらうぞ
翼
…はい
心羽
なんじゃ、従者に対して敬語とはいい度胸しておるのぉ
さっきまで敬語使え的な空気でしたけどね……!!
心羽
肩の力を抜かんか翼嬢
翼
……じゃあ、
翼
心羽さ…心羽も「翼嬢」なんてやめてね
翼
フェアじゃないでしょ?
心羽
よかろう
心羽
頼もしい主を持てて、私は嬉しいぞ翼
ニッと、心羽は不敵な笑みを浮かべる
つられて、私も笑った
悠
おーい
悠
俺の事忘れてる?
翼
忘れてないよ!
悠
……うん!
翼
?
悠
良かった
悠
出会った時より、生き生きしてる
翼
……そ、そうかな
悠
そろそろ教えてくれてもいいんじゃない?
翼
……何言っ
悠
死にたがってきた理由
翼
……
翼
悠には関係無いよ
悠
なんで?
翼
……なんでもよ!!!
……嫌だ
嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
翼
……くない
悠
?つば…
翼
言いたくない……!!
翼
私の領域に、
翼
土足で踏み込んで来ないで……!!!
心羽
あ、翼!
いつの間にか、私は駆け出していた
知られたくなかった
こんな時間、もっと続いて欲しかった
知られたら……私は