ジミンが城を出て
1ヶ月ほど経った
最後に血を飲んだのは
何時だろう
今までに無いほどの
飢え
喉の乾きで
ジミンは気が狂いそうになっていた
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城を出た日からこの場所に来る事は
日課になっていた
行く場所も無く
帰りたくても
帰れない
ジミンに残された
唯一
テヒョンへと繋がる場所
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久しぶりに飲んだ血の味は
甘く甘美で
この世のモノとは思えない程に
恍惚とさせた
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ジミンがイタズラに
テヒョンの唇を奪う
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その時だった
母
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何時も夜になると家を抜け出す
ジミンを気持ち悪がり
怯え避けていたのに
次第に膨らんで行く不安が
自分の息子の姿をした
化け物が
家を出た後に何をしてるのか
怖くて知りたくないのに
堪らなく恐ろしいのに
跡を着けなきゃ
と駆り立てたのだ
母
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母
母
母
母
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テヒョンの大きな手で耳を塞がれる
正直何とも思わなかった
呪いの言葉のように浴びせられる
汚い罵詈雑言よりも
それよりも
家で怯え
ジミンの顔色を伺い
自分を避けていた
母親が
今何故か
怯えては居るものの
自分の前に立ち
怯えからなのか
奮い立たせるように
自分に言葉をぶつけてくる事を
不思議に思った
母
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母親が何かを自分に向けて
何かを投げた
ゆっくりと
降りかかる何かは
ジミンの前に立ち塞がる
テヒョンに当たった
母
母
母
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膝から崩れる様に倒れ込むテヒョン
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横たわるテヒョンから
煙は止まることなく
泣きじゃくりながら
煙を抑えようとすると
その部分から
体が崩れ
灰になっていく
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母
目の前の光景に
腰を抜かし
怯えている母親
視線は空を舞い
緊張の糸が切れたのか
おかしくなっていた
母
母
母
母
母
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叫ぶジミンの声は
深い夜に溶け込み
煙が止まる頃には
テヒョンの姿は
真っ白な灰になっていた
どんなに叫んでも
どんなに涙を流しても
テヒョナの姿は戻ること無く
灰となった体は
少しの風でも
空を舞った
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おかしくなった母親は
笑い呪いの言葉を吐き
徘徊したかと思えば
自ら体勢を崩し
崖から落ちた
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ジミンの小さな手で
掴める精一杯の灰を
握りしめ
ジミンは城に
間も無く夜が開ける頃だった
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第1部完結 NEXT⇒
コメント
18件
ほんと……じみにさんほんと……ほんと……めっちゃいいし楽しみだしわははもうわあ。わあ。
続き楽しみです!
まさかの展開😭 テテが死んじゃった…?😭 1部完結お疲れ様でした( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ ) 2部スタートが楽しみ♡