りさ
た、ただいま...
少しだけ玄関の扉を開けて中を覗くと、 奥からころんくんがパタパタと 駆けてきた。
ころん
おかえり...って、なんで入って来ないの。
ころん
りささんの目しか見えないんだけどw
りさ
あー、いやちょっとね...
やっぱり髪、変じゃないかなとか、 色々考えちゃって... どうしても中に入れない...泣
ころん
もぉ、何してんの。ほら風邪引くから早く中に入って!」グイ
りさ
あっまだ心の準備が...っガチャ
ころん
......え
りさ
あ
ころんくんに無理矢理扉を開かれ、 ショートの髪を見られてしまった。 ...ころんくんはなにも言ってくれない。 ドアノブに手を置いたまま フリーズしてしまった。
ころん
......ボー
りさ
へ、変...だよね...w
この微妙な沈黙に耐えきれず、 苦笑いしながらころんくんから目を反らした。 すると突然洗濯物のいい匂いに からだを包まれて... 一瞬何が起こったのかわからなかった。
りさ
...へ、ころんくん!?///
ころん
......ギュ~♡
気がつくと私は、 ころんくんに正面から抱き締められていた。
ころん
今日僕死んじゃうかも。
りさ
そんなにショート似合ってない...?
ころん
違う、似合いすぎてんの。どうしよ可愛すぎる...好き...キュッ♡
そう言いながらころんくんはさらに強く 私を抱き締める。
りさ
あの、暑いし苦しいんだけど...
ころん
今直視したらほんとに死んじゃうからもう少しこのまま
私は何となくころんくんの背中に手を回して 優しく抱き返した。
ころん
もしかして誘ってます?
りさ
誘ってないですね、ころんくんの勘違いです。
その後、 数十分もの間離してもらえなかった りささんなのでした...