桜
私屋上で
桜
靴を脱ぎかけた時に
三つ編みの子
三つ編みの先客に
声を掛けてしまった
桜
三つ編みの子
三つ編みの子
桜
三つ編みの子
桜
桜
三つ編みの子
桜
三つ編みの子
桜
桜
三つ編みの子
三つ編みの子
三つ編みの子は語る
どっかで聞いたような事
三つ編みの子
三つ編みの子
桜
桜
三つ編みの子
桜
桜
三つ編みの子
桜
桜
三つ編みの子
三つ編みの子
桜
桜
靴を脱ぎかけたらそこに
背の低い女の子
背の低い女の子
桜
背の低い子は語る。
クラスでの孤独を
背の低い女の子
背の低い女の子
桜
桜
桜
背の低い女の子
桜
桜
背の低い女の子
背の低い女の子
そうやって、何人かに
声をかけて
追い返して
桜
誰にも言えないまま
桜はそうやって次の日も
また次の日も
ずっと追い返していた
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人目かに会ったんだ。
桜
黄色いガーディアンの子
黄色いガーディアンの子
黄色いガーディアンの子
黄色いガーディアンの子
桜
桜
思ってもいないこと
でも声を掛けてしまった
桜
黄色いガーディアンの子
この子は止められない
私には止める資格がない
桜
黄色いガーディアンの子
桜
黄色いガーディアンの子
目を伏せたまま消えてった
次の日
桜
桜
桜
桜
ガーディアンは脱いで
桜
三つ編みはほどいて
背の低い私は
桜
桜