ぴっぴっぴっぴっ………
リズムよく鳴る医療機器は
手術が終わった私を 強制的に起こす
ryok
母
母
私が目を覚ましたことに いち早く気付いた母は ベット横の丸椅子からがたっと 音を立てて立ち上がった
父
まだボヤがかかった視界に 父の柔らかい声が届く
ryok
母
父
両親は心から安心したのか 2人共泣いていた
父が母の肩を抱いているのは 寝ている私からでもはっきり 見えた
医師
ちょっと後に担当医が 勢いよく病室のドアを開けて 入ってきた
ryok
傷口が痛んで少しおかしな声を 出してしまった
まぁ、起きたばっかで 混乱してたのかもしれないけど
医師
なんか目に光当てたらいろいろ やってたけどまだ私は ぼーっとしてた
医師
医師
お医者さんも心配していたのだろう そりゃそうだ
50万人に1人の確率で発症する 先天性の心臓疾患
こんな人を診るのは初めてらしい
母
ryok
ほっとした声を出した母と その横で涙目になりながら 頷く父
医師
母
父
そう言って泣きじゃぐる親を 別の部屋に誘導した
私はまだ眠いのでまた寝ることにする
ryok
気付いたら知らないビル? の屋上にいた
ryok
ryok
ryok
あたりを見回してみると
1人の人影が見えた
ryok
ryok
勢いあまってそのまま話しかけた
mtk
私の声に振り返ったのは すらっとした男性だった
ryok
ryok
mtk
mtk
少し混乱させちゃったけど その前の動揺した顔は見逃した
mtk
mtk
ryok
ryok
mtk
mtk
ryok
ryok
不意に口が勝手に動く
mtk
ryok
ryok
mtk
mtk
その人は優しい笑みを 浮かべたあと、そう答えた
ryok
mtk
ryok
mtk
mtk
ryok
気遣いのできる人だなぁ
mtk
その言葉と同時に屋上のドアを がちゃっと開ける
ryok
軽めにお辞儀をして中に入る
mtk
ryok
その人もそう言うと階段を降りて どこかへ行ってしまった
そしてどこだろうと視点を 屋内に移す
ryok
屋上から中に入って 内装を見たとたん、 僕は混乱で済まないほどに 頭が真っ白になった
そこは紛れもない 〇〇緑病院の中だった
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