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【LINE263】上司の俺が自分のことを好きと勘違いしている職場の後輩→離婚して家まで来たが、

第1話 - 【LINE263】上司の俺が自分のことを好きと勘違いしている職場の後輩→離婚して家まで来たが、

2023年01月21日

#スカッと

#スカッとする話

LINEドラマ

リン

ちょっと！せんぱーい！

リン

今どこなんですか？

リン

もう帰っちゃったんですか！？

ケイ

おつかれ。

ケイ

どうした？

リン

質問してるんですけど！

リン

答えてください！

リン

今どこにいるんですか？

リン

会社の外にいるんですか？

ケイ

なんでそんなこと伝えないといけないんだ？

リン

なんでって…

リン

そんなの決まってるじゃないですか。

リン

一緒に帰るためです。

ケイ

すまんな。

ケイ

もう家だ。

リン

ええー！

リン

もう家ですか！？

リン

早すぎません！？

リン

帰るとき言ってくださいよー

ケイ

すまんが、あまりプライベートはそっとしてくれないか？

リン

突然どうしたんですかー？

リン

会社ではそんな冷たくないじゃないですか

リン

もっと冗談たくさん言ってくれるケイさんはどこですかー

ケイ

すまんが、会社外では自分の時間をきちんと取りたいんだ。

リン

えー？ってことは、もうプライベート時間？

ケイ

当たり前だ。もう定時を過ぎている。

ケイ

会社とプライベートはきちんと分けたいんでね。

リン

どうしてですかー？

ケイ

さっきも伝えただろう。

ケイ

自分の時間を大切にしたいんだ。

ケイ

あんまりプライベートで会社の人と話したくない。

リン

えーひどーい

リン

私とケイさんの仲じゃないですかー

ケイ

ちょっと意味が分からないんだが。

ケイ

分かりやすく言ってくれないか？

リン

えーそんなに知りたーい？

リン

私とー、ケイさんはー

リン

好き同士のラブラブなかんけーい♡

リン

キャー！言わせないでよー

リン

恥ずかしいじゃーん♡

ケイ

酔っぱらってるのか？

リン

なーに言ってるんですかー？

リン

そんなわけないですー

リン

あ、今から飲みに行きません！？

リン

金曜日ですし

リン

なんといっても、プレミアムフライデー！

ケイ

ぶりっこもいい加減にしろ。

ケイ

私もやることがあるんでな、それじゃ。

リン

ちょっとちょっと！

リン

勝手に終わらせないでよ！

ケイ

なんだ？

リン

なんだ？じゃないじゃない！

リン

話の途中でしょう！

ケイ

お前も早く帰ったほうがいい。

ケイ

夜も暗くなる。バスも残り少ないだろう。

ケイ

それに、お前には帰ったら待ってくれる相手がいるだろ？

リン

待ってくれる相手？

リン

なに？旦那のこと？

ケイ

ああ、そうだ。

ケイ

結婚して1年くらいか？

ケイ

旦那のためにも早く帰った方がいい。

ケイ

心配するぞ。

リン

大丈夫でーす

リン

旦那には、今日帰り残業で遅くなるって伝えておいてまーす！

ケイ

は？

ケイ

どうしてそんな嘘をついた？

リン

決まってるじゃないですかー

リン

ケイさんとイチャイチャする時間確保するためじゃないですか！

ケイ

頼むから真面目に話させてくれ。

リン

私は至って真面目ですけどー？

ケイ

話が通じん奴だな…

ケイ

って、だらだらと話してたらもうこんな時間じゃないか。

ケイ

バスには乗ったのか？

ケイ

乗り遅れてないな？

リン

なに子ども扱いみたいなこと言ってるんですか？

リン

私20代後半ですよ？

ケイ

大人でも、用心は大事だよ。

ケイ

私も30前半にもなってるが、きっちり直帰するよう心掛けてる。

ケイ

世の中何があるかわからんからな。

リン

ケイさんこそ、何言ってるんだかわからないんですけど？

リン

私だって迷惑かけないよう心がけてます～

ケイ

とにかく、早く自宅へ帰れと言ってるんだ。

ケイ

上司命令だ。

リン

うわうわうわー

リン

でました、「上司命令だ。」

リン

その言葉聞き飽きました。

ケイ

部下の身の安全をもって伝えているんだぞ。

ケイ

当たり前だ。

リン

もー

リン

少しくらい付き合ってもらってもいいじゃないですかー

リン

いい加減察してくださいよー

ケイ

そろそろ俺から旦那さんへ連絡しなきゃ動かんやつか？

リン

あ♡

リン

やっと”俺”って言ってくれましたね！

ケイ

は？

リン

ケイさんが素のときでーす！

ケイ

はいはい。

リン

やっぱ私のことケイさん好きでしょ？

ケイ

いい加減なこと言うな。

ケイ

なんで俺がお前のことを好きだと？

リン

こんな私とのLINEでもきちんと構ってくれるじゃないですか？

リン

それと、覚えてますかね？

リン

一年ほど前、旦那との結婚をしたことを部署内にした時のこと。

リン

ケイさん言ったんですよ。

リン

何言ったか覚えてますか？

ケイ

あー…、すまん、忘れた…

リン

そりゃそうですよね

リン

でも、私は覚えてるんです。

リン

リンさんが奥さんだなんて、旦那さん羨ましいね

リン

って

リン

すごく嬉しかったんですよー？

ケイ

すまんな、勘違いさせたこと言ってしまった。

リン

またまたー

リン

素直になるの待ってますよー？

〜数日後～

リン

ケイさーん

リン

今家ですか？

リン

有休消化中のケイさーん

ケイ

今就業中じゃないか？

ケイ

どうして連絡なんてできるんだ？

リン

そんなことはいいじゃないですかー？

リン

今どこにいますかー？

リン

お家ですかね？やっぱり

ケイ

さあな。

ケイ

就業中なら連絡するな

ケイ

じゃあな。

リン

いいんですかー？

リン

今、ケイさんの自宅に向かってまーす

ケイ

は？

リン

あー、そろそろかなー？

ケイ

家に向かってる？

リン

そうでーす！

リン

ケイさんに会いたくなっちゃって♡

リン

もうちょっとなんで待っててくださーい

ケイ

ちょ、マジでやめろ

ケイ

警察呼ぶレベルだぞ。

リン

何言ってるんですか？

ケイ

それと、マジで今日は一人にさせてくれ。

リン

一人なら問題ないじゃないですか！

リン

喜んで伺います！

ケイ

あー…、友人が来る予定になってるんだ。

ケイ

すまないが引き戻してくれ。

リン

えー？

リン

なんか今のはぐらかし方怪しくないですかー？

リン

何か隠してますかー？

ケイ

いや、隠してなどいない。

リン

ほんとですか？

ケイ

本当だ。

リン

ま、そうだとしても向かいますけどー

ケイ

ちょ、マジでやめてくれ！

リン

先輩！

ケイ

は？

リン

着きましたよ！ついに！

リン

って、何なんですか、この高級マンション！

ケイ

帰れ

ケイ

警察呼ぶぞ

リン

やば、これはやばい

リン

インターホン…どこ…あった

ケイ

帰れと言っている

リン

誰も出ないじゃないですかー

ケイ

当たり前だ。俺は今外出中だ。

リン

えー！

リン

せっかく会いに来たのにー！

リン

じゃあ、帰ってくるまでここにいます！

ケイ

本当にやめろ。

ケイ

今管理人に向かわせたからな。

リン

は？管理人？

ケイ

そうだ。

ケイ

家の前に不審な人物がいるのでって。

リン

ちょっとひどくない！？

リン

私を不審者扱いだなんて！

ケイ

いや、もう実際その域に入っている。

リン

もう！

リン

こんなに思わせぶりなことをしておいてなんなんですか！

ケイ

はあ？

ケイ

いったい何を言ってるんだ

リン

いつも私を手のひらで転がすように話すくせに…

リン

そんなことするならこっちだって考えがあるんだからね！

ケイ

考えってなんだ？

ケイ

何かするつもりだ？

ケイ

おい、無視するな！

～翌日～

ケイ

おい！リン！

ケイ

午前中のミーティングは何なんだ！？

ケイ

なんのつもりなんだ！

リン

何のつもりって

リン

そのまんまですよ？

リン

私、旦那と離婚することになりまして。

リン

ケイさんと結婚すると決めたんです。

リン

それをみなさんに報告しなきゃなぁと。

リン

じゃあいっそ、みんなが顔合わせするミーティングのときに

リン

発表したほうがベストかなーって♡

ケイ

旦那さんと離婚って、正気か？

リン

昨日離婚届をお互い書いて、提出しました。

ケイ

まじかよ…

リン

理由は、以前お話しした通り

リン

私、ケイさんのことが気になりだして、

リン

本気になっちゃったんですー！

ケイ

ちょ、本気なのは伝わったが…

ケイ

どうしてくれるんだ…全社員に変な噂が…

リン

何言ってるんですか？

リン

これから本当にそうなるんですから心配いらないんですって！

ケイ

あのな、リン。

ケイ

そんなことしても意味はないぞ？

リン

は？

リン

どうしてですか？

ケイ

よーく、聞け。

リン

はい♡

リン

なんですか？

ケイ

実は、俺、

ケイ

結婚してるんだ。

リン

へ？

リン

な、なに言ってるんですか？

リン

ケイさん

リン

よくわかんないんだけどな

リン

はは、ははは

ケイ

だから、すまんが一緒にはなれない。

ケイ

理解してくれ。

リン

奥さんがいるっていうことですか…？

ケイ

ああ、そうだ。

ケイ

リンが家に来た時があっただろう。

ケイ

あの時、嫁が家にいるはずだったんだが、たまたま外出していたからか

ケイ

鉢合わせにならなかったんだ。

ケイ

本当に焦った、あの時は。

リン

だから、あの時家に入れてくれなかったんですね…

ケイ

そういうこと。

ケイ

気持ちには答えられない。

ケイ

すまなかったな。

リン

離婚しちゃったじゃない…

リン

どうしてくれるのよ…

ケイ

どうもこうも、勝手なことをしてただけだろう。

リン

もう！なによ！

リン

なんか上司に呼ばれたからまたあとでLINEします！

～数十分後～

リン

どういうことですか…

ケイ

どういった内容で呼び出されたんだ？

リン

会社の規則違反を繰り返してるって…

リン

なんなの！

ケイ

あー…

ケイ

あれだろ

ケイ

最近無断欠勤が多かったり、

ケイ

この前は勝手に俺の家に来たときは途中退社したんだって？

ケイ

そして、今回のミーティングの突然な発表のことだろ？

リン

みんなして勝手勝手って！

リン

それと終いにはなに？

リン

社長ってケイさんの奥さん！？

ケイ

そうだ…

リン

そんなこと、一言も言ってくれなかったじゃないですか！

ケイ

それだけは伝えられなかった、すまん。

ケイ

サンとの約束でもあったからな。

リン

約束？

ケイ

ああ、そうだ。

ケイ

俺と社長が結婚している間柄ってことが周知されることで

ケイ

会社全体に迷惑がかかることもある。

ケイ

そのためにも伏せておく必要があったんだ。

リン

何よそれ…

ケイ

社長の名前はサンだ。

ケイ

苗字も俺と同じだろ？

リン

気にならなかった…

ケイ

一部の社員しか知らない情報だ。

ケイ

知らないのも仕方ない

リン

なによ！

リン

あんなおばさんより、私の方が可愛いじゃない！

ケイ

人には好みってもんがある。

ケイ

リンにはただのおばさんにしか見えないが、

ケイ

俺にはそうは見えない。

ケイ

尊敬している上司だ。

ケイ

そして、世界で一番綺麗だと思っているし、心から愛している。

リン

なんなの！

ケイ

わかるか？

ケイ

それと、サンから聞いたんだが

ケイ

ある女性から旦那が社内不倫をしていると告発があったらしい

リン

それが何か…

ケイ

君だろ？

リン

へ？

ケイ

社内不倫をしてるやつだよ

リン

それは…

ケイ

調べる中でその不倫相手が君とわかったサンは

ケイ

そのことを女性に伝え

ケイ

その人がお前を訴えると言い出したんだ。

リン

う、訴えるって何よ！

ケイ

慰謝料請求ってことだ。

リン

勘弁してよ…

リン

ただでさえ離婚したせいで、稼ぎがほとんどないってのに！

ケイ

そんなことは俺たちには関係ないな

ケイ

ちゃんと自分のしたことの責任は取れよ

リン

これからどうしよ…

リン

ねえ、先輩

リン

私どうすればいいですか？

ケイ

知らん、自業自得だ。

リン

そんな冷たいこと言わないでよ！

ケイ

自分でどうにかしろ。

ケイ

じゃあな。

～後日～

ケイ

その後、リンは社内不倫が噂になり仕事の業務もままならず

ケイ

退職届を提出する事態に終わった。

ケイ

勝手な行動が予想以上にありすぎて、

ケイ

噂に噂が呼び…

ケイ

これも全部自業自得。

ケイ

ゆっくり反省していってほしいもんだ。

ケイ

今では離婚をして独り身となったため、実家に戻りアルバイトをしているらしい。

ケイ

不倫のことが両親の耳にも入ったことで、厳しくさせられているとのこと。

ケイ

厳しくもさせられ、独り身となったからか、寂しいとかもがいているのだとか。

ケイ

それと反対に俺は、

ケイ

社長であるサンと俺とが結婚しているという情報を

ケイ

全社員に公表することになった。

ケイ

俺らの関係性に賛否両論があったり、なぜ今まで伏せていたのかなど

ケイ

議論が出たりと大変は日々だったが、

ケイ

今では落ち着いて、公私ともに幸せな生活を過ごしている。

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