ニガオモスギテ

みどりの部屋を出て現在廊下。

隣に歩いてるみどりはうとうとしてた。

目が潤んでるみどり、

やばいんじゃないの、これ…

力が入らないのか、膝からペタンと座り込む。

見てるとこっちまで苦しくなる。

どうすれば…っ、

どうすれば…っ、

どうすれば…っ！

そうだ、撫でてあげれば…っ、

ｽｯ

手を伸ばした瞬間、

パシンッ！

振り払われた。

なんで？…なんで…

酷く怯えてる。

これで分かった…。

精神的に本当にやばい状態なんだ…。

俺は撫でようとして手を出したけど、みどりからしたら殴られるとでも思ったんだ。

ダッダッダッ！

泣いてるみどりなんか見たくないのに…

目を離したいのに…っ、

目を離せない…っ、！

呼吸がおかしい。

らっだぁは自覚してないだけで結構不安が募り募っていたんだ。

それが今限界。だからこんなんになってるんだと思う。

タッタッタッタッタッ

なんで

なんで貴方はそんなに愛おしそうに俺の名前を呼ぶの…？

いきなりハグしたいと要求してきた。

手を広げると、それを待っていた犬のように飛びついてきた。

らだおくんへ。

ごめんね。

「消えないで。」っていう約束、守れないや…

みどりより。