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美和side 私の名前は井上美和。 県立の高校に通う3年生。 井上広大はいとこで3個上に兄がいる。 今のところ普通の女の子だけど 実はこの神社と深い関わりがあった。 その事に気がついたのが 中学生のときだった。

美和

荒魂って結構凶暴な神様だったんです。言葉の通り。この神社に祀った時の巫女さんが私の前世なんです。

前川

え?

美和

なんでそんなことわかるのかって言うと、私がお腹の中にいた時、お母さんが夢で私がこの神社で巫女さんをしているところを見たらしいんです。

前川

うん。

美和

んで、私が3歳になって、なんか意味分からないこと話し始めて。その時の音声がこれなんですけど…

スマホに入れてあった音声を流した。 なんでスマホにあるかって言われたら、 図書館で私が話した記述を 探すためだった。 今でも時間があったら 図書館で探している。

前川

えっとつまり……

美和

なんて言ってるか全然わかんないんですけど、唯一分かるのが何かしらの歴史書を話してるんですよ。

前川

なんで?

美和

わかんない。ていうか3歳児がそんなもの知るわけがないじゃないですか?

前川

そうよね……

美和

んで、このまめちゃんは本堂の下にちょっとした空間あるじゃないですか?

前川

うん。

美和

そこにもう1匹と一緒に捨てられてて。

前川

もう1匹は?

美和

あ、来た。

こちょこちょと近寄ってきた。 まめと一緒に戯れる。

美和

黒の豆柴のあずきですね。

前川

豆好きなん?

美和

どっちかって言ったら苦手。けどあんこは好き。ていうか和菓子大好き。

前川

潰してたら食べれる感じ?

美和

はい。

話がぶっ飛んでるから 理解してくれるか 分からないけどまぁいいか。

あれから前川さんとは 別れてまめとあずきと遊んでた。 ボールを転がして遊んでたら お兄ちゃんの智樹が入ってきた。

智樹

美和言ったん?

美和

何が?

智樹

あの前川さん。広大くんの後輩の。

美和

あらかた言ったよ。

智樹

あのことも?

美和

いいや。言うてない。

智樹

はぁ?1番大事なこと言うてないの?マジかよ。

美和

まだそういう時じゃないから。んで何しに来たん?

智樹

そうそう。さっき広大くん来てね、これ美和に渡せって脅されてさ。お前にプレゼントだって。モテ女だねぇ〜w

美和

もっとイケメンにプレゼントされたいわ。

智樹

うわ、失礼。

お兄ちゃんの手に持ってた 紙袋を奪い取り 中身を見た。 なんか古臭い歴史書みたいなのが 入ってた。 それと広大くんの字体のメモ用紙。

智樹

なにこれ?

美和

こっちが聞きたいわ。

智樹

へぇ〜"本棚漁ってたらよく分からない歴史書が出てきたから渡しとくわ"ってさ。

美和

ん?なんかの記録書?これ?

智樹

知らねえーよ。そんな古代文字。

美和

漢文でしょ。習ってるはずだけど。

智樹

俺古典苦手だから読めない。

美和

役立たず。

智樹

うるせーよ。まめとあずき散歩行くぞー

美和

嘘でしょ。うちのまめとあずき連れていくの?

智樹

お前はその解読しとけ。ちゃんと俺が読めるように日本語訳しといてな。

美和

マジで面倒くさ。この人。

とりあえずこの記録書を 解読に取り掛かった。

美和

……………え?嘘でしょ?これ本物?

読み進めていくと にわかに信じ難いことが 書かれていた。 井上家と前川家の ひとつの重要な手がかりが。

紅葉のような都の子

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