ワン!ワンッ
乃亜
……こん?
乃亜
こんがいるってことは…
翔吾
こん!リードから抜けちゃダメだろう!
乃亜
翔吾先輩!
翔吾
えっ!偶然だな笑
翔吾
乃亜!久しぶり
僕の大好きだった先輩は もう社会人で、会うこともなかなかない 最近は億劫になり何かにさそう勇気もなかった それなのに会えて
心臓が張り裂けそうだった
翔吾
部員のみんなはどう?
乃亜
凄く絵が綺麗で
乃亜
いつか僕も越えられてしまいそうです
翔吾
乃亜の絵は繊細だから越えられないな笑
トンッ
翔吾
俺、いつか乃亜が絵でもっと有名になったらって思ってるし、応援してる
翔吾
辛くなったらいつでも会いに来てよ!会えないと寂しいし
乃亜
…まだ1ヶ月ですよ笑
翔吾
そうだよな笑
翔吾
それじゃあ…また!
乃亜
…はい
ぼふっ
乃亜
……。
"まだ"1ヶ月なんて言ったけど
僕にとっては何倍も会ってないように感じるほど 先輩に毎日毎秒顔を合わせていたかった
乃亜
…もう会いたい
こんなこと、誰に言っても 気持ち悪がられるって
わかっているのに
乃亜
…あんまり寝れなかったな
ポンッ
文哉
やっぱり
文哉
先輩だ
文哉
部室まで一緒にいきませんか?
乃亜
最近は妙にやる気だね
乃亜
最初はずっと怒ってたのに
文哉
真面目にやろうって思ってますから
乃亜
…うん
文哉
行きましょう