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シャオロン
シャオロン
シャオロン
シャオロン
シャオロン
シャオロン
シャオロン
俺のシアワセが崩壊したのは
ある満月の夜だった。
その日は月が眩しくて、
闇にうずくまってる俺たちを追い払うように見えた。
ほかのみんなはキレイと言っているのに、
自分は、どうにもその月がキレイとは思えなかった。
いつも俺達は2人だった。
いつもいつも仲が良くて、楽しかった。
模擬戦でギャーギャー殺り合ったりした。
でも、、、
いつの間にかシャオロンの様子がおかしくなっていった。
鮮やかで綺麗な黄色の瞳の下には、
その瞳にはとても似合わない、隈があった。
「何があったんだ」って聞いても、話をそらされるばかり。
ある日には、両手首に包帯が巻かれていた時もあった。
そこには少し、血がにじんでいた。
日に日に包帯に滲む血の量が増えていった。
心配しても、「気にしないで。」のたった一言ばかり。
辛かった。苦しかった。でも、自分は何もできなかった。
友が日に日にやつれていって、
何も出来ない自分が嫌になって、
自傷行為をした。
いわゆるリスカだ。
毎日のようにやっていったから、痛いのかよくわからなくなった。
そんなシャオロンのようになる日は、そう遠くはなかった。