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塾の玄関にて
いつも通り、開始時刻の10分前についた。
見覚えのある人影が横を通った。
その人は教室に向かって行こうとしたので呼び止めた。
関口實奈
浮ヶ谷結野
浮ヶ谷結野
関口實奈
関口實奈
浮ヶ谷結野
私の塾は上からA~Eクラスに分けられているのだ。
ちなみに体験で来てる人も初めに、クラス分けのテストをしているらしい。
関口實奈
浮ヶ谷結野
関口實奈
関口實奈
浮ヶ谷結野
浮ヶ谷結野
関口實奈
浮ヶ谷結野
浮ヶ谷結野
関口實奈
浮ヶ谷結野
関口實奈
結野のその一言に驚いた。
初めてそんなことを言われたから。
本当に嬉しかったから。
万奈は人気者だ。
結野は学年...いや学校一の情報通女王ともいえる。
詩月も意外と情報通だ。
あと運動神経が良いし頭も良い。
だんだんと劣等を感じた。
明日のために私達は入れ替わっていた。
正直まだ怖いし緊張もしてる。
おかげで今は23:00を超えたが眠れない。
いつもなら眠れるのに、だ。
多分体が拒絶反応か何かを出しているのだろう。
久しぶりの眠れない夜だ。
関口實奈
無理矢理にでも寝ることにした。
だ、誰か!
救急車を呼んでくれ!早く!
どうすれば....
関口實奈
ここがどこだかも、何が起きているかも分からない。
ただ、周りの大人は騒いでいた。
大丈夫ですか...?
いや、ダメみたい...
そ、そんな...
皆落ち着け!
落ち着けないわよ!
__が倒れたもの!
そうだそうだ!
甲高い女性の声は誰かの名前を言った。
けど私には聞こえなかったし分からなかった。何も、かも。
僕達が冷静にならなくてどうする!
状況をわかっているのは私達よ!?
でも....
同僚が倒れたんだ。仕方ないだろう。
で、ですが...
とりあえずここが会社であることが分かった。
實奈____!
関口實奈
関口實奈
関口實奈
今、万奈が名前を呼んできたはずだったが彼女は部屋の何処にもいなかった。
もちろん部屋で寝ているのだろう。
関口實奈
今になって記憶は逆流してきた。
何で急に思い出したかは分からない。
関口實奈
関口實奈
元々彼女は体が強い方ではない。
私の体の強さは平均くらいだが万奈はそれよりも少し弱いのだ。
それを思い出したと同時にあの日の記憶がよみがえった。
その日はもう何年か前の話だ。
私達は幼稚園の年中さんだった。
夜で、緊急で万奈が病院に行くことになってしまったのだ。
関口實奈
母
母
関口實奈
関口實奈
関口實奈
父
父
関口實奈
あの日の私は色んな意味で泣いていた。
もちろん万奈が病院に行かなくちゃならないくらい大変だったこともある。
けど、もう一つの理由は人に迷惑をかけそうで怖かったからだ。
まだ私は母方のおじいちゃんおばあちゃんが少し...いやそれどころではない。
今天音達が嫌なのと同じくらい嫌だった。
理由は分からない。
けど、その時から私は周りの人をよく怖がるようになっていた。
ちなみに万奈は明るく振る舞っていた。
いや、振る舞っている風に見せていただけだったのかもしれない。
よく考えると、今の私もあの頃の私も万奈に守られているような気がしてきた。
そうだったのだし、今だってきっとそうだろう。
関口實奈
多分万奈は疲れている。
それも物理的にではなく。
姉として疲れているのだと思う。
本当に申し訳なくなってきた。
さっき見た夢のように万奈がなったら?
それでもし亡くなってしまったら?
間違いなくその日までの私のせいだろう。
思い返すと、足を引っ張ったことなんて沢山ある。
まずは幼稚園入園式。
人見知りで周りを怖がっている私の手を万奈が引いてくれたのだ。
幼稚園と小学校の運動会。
右往左往になっている私を放っておかなかった。
あと、小学校入学式。
引っ越して一か二年しか経っていなくて、入学式に行くときの道で迷子になった私の隣にいてくれた。
卒業式ではやっと1人でまともに行動できた。
けど、集合写真の場所が分からなくなって教えてもらった。
こうして考えると沢山助けてもらってきた。
では私は彼女を助けたことがあるだろうか?
____ない。
振り返ってみる。___ない。
そんな過去の自分と今の自分を最低だと思った。
助けて貰ってばかりで、私は微塵も万奈を助けていない。
今回だってそうだ。
結局沢山の人に助けて貰っている。
よく、「人は必ず誰かに迷惑をかけて生きる」みたいなことをきくけど
それは自分が助けてでの話だと思う。
自分は助けないのに人から助けてもらってばかりなんて最低すぎる。
許せない、過去と今の自分が。
万奈は助けてもらっているというだろうけど嘘だろう。
誰かを傷つけない嘘だとしても、私はつきたくないしつかれたくない。
できれば、正直に話して欲しいからだ。
関口實奈
考えれば考える程、あの夢での倒れた人は万奈のように思えた。
思いたくはない。けど、何故かそう感じた。
関口實奈
関口實奈
関口實奈
関口實奈
布団に潜って強制的に自分を寝かそうとした。
明日、天音達に勝つために。
今までの自分に勝つために。
理想の自分になるために。
気づいたら涙が出てきていた。
一応これは本来万奈の布団だ。
入れ替わりの都合で相手の布団で寝ているだけだ。
多分ここで泣いたら後で迷惑にしかならない。
その時きっと謝るしかできないだろう。
部屋でティッシュを探しながら、そう予測した。
きっと90%以上は当たるだろう。
本当に謝るしかできなかったら...私はただの
最低な奴だ。
そうならないためか、いつの間にか寝ていた。
#sxfn
浪霧(らむ)
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コメント
1件
第7話読了だわ!結野との再会よかったね、實奈が「頑張れそー」って言われて驚いてるシーンがじんわりきた。でもそのあとの夢と回想が重くて...「誰も助けられない自分のまま生きていくの?」って布団の中で泣くところ、まじで胸が苦しくなった。入れ替わりの中で自分と向き合う實奈の成長、続きすごく気になる🔥