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若井
大森
いつも通り起こされる朝。
でも、今日は声が違う。
若井
大森
涼ちゃんじゃない…?
眠い目をうっすら開けると、いつもの金髪じゃなくて、赤髪が見えた。
大森
若井
若井
そう言って、若井はベッドから引きずるようにぼくをリビングまで連れて行った。
藤澤
リビングに入ると、涼ちゃんがすぐに話し掛けてくれた。
朝、いつも聞く声になんだか安心する。
藤澤
大森
大森
若井
若井
藤澤
若井と涼ちゃんの会話を聞いて、少しずつ昨日の記憶が蘇ってきた。
そういえば、お店の人が間違えて、お酒飲んじゃったんだっけ…
大森
でも、二人ともいつの間にこんな仲良くなってる訳? 若井なんて涼ちゃんって呼んじゃってるし。
藤澤
涼ちゃんは若井にそう言いながら、テーブルに朝食を並べた。
それはいつものスープとトーストに加え、普段はない目玉焼きが付いていた。
若井
若井
藤澤
大森
若井
若井
大森
若井
若井
藤澤
藤澤
若井に話を振られて、涼ちゃんは少し顔を赤くして恥ずかしそうに笑った。
今日の朝は、何もかもが気に入らなかった。
若井が起こしに来た事も。 若井と涼ちゃんがいつの間にか仲良くなっていた事も。 トーストに目玉焼きが付いていた事も。
涼ちゃんが顔を赤くしていた事も。
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