ミズキ(?)
フフフフフフ…
葵
なんだよ、不気味に笑いやがって…
葵
………!
葵
まさか、お前は…
1年前――
颯太
ねえねえ、葵君!
葵
颯太、どうしたんだ?
颯太
突然だけどさ、この学校のな・な・ふ・し・ぎって知ってる?
葵
こんな平和な学校に七不思議なんてあるのか?
颯太
それがあるの!しかも、超怖いヤツ!
葵
ふーん…?
颯太
それでね、僕はこれしか知らないんだけど…
たまに、一人っ子の生徒に急に妹ができることがある。
だから多分皆、「アレ?」って思うはずなんだ。
必ず、思うはず…
だけど、おかしいと思うのはね――
葵
おかしいと、思うのは…?
――たったの一人だけなんだ。
葵
…は…?
その人意外、皆おかしいと思わないんだ。
まるで、最初からいたかのように…
…そしてね、多分ここが怖いと思うんだけど…
葵
うん…?
……その一人は、一か月以内に、死んでしまうんだ…
葵
まじ…?
颯太
うんまじ
葵
こえぇーな…だけど、なんか不思議だな
颯太
そうだよねー
颯太
そしてね、僕、何でそんなことするか、ホラー博士の○○君に聞いたら分かったんだ!あくまで噂だけど💦
葵
噂でもいいから、教えてくれ!
颯太
うん!でね…
その子は元々この学校の生徒だったんだ。
成績は学校トップ、大人しい静かな子。
でもね、実はその子…
颯太
重度の鬱病だったらしいんだ…
だけどね、そのこと、皆知らない…
そして、三年生になったころ、急にいじめられるようになった。
ずっと我慢してたけど、鬱病だったから心が傷つきやすく、
いじめられて一か月で、自殺した…
そして、その子を虐めていたのは全員、きょうだいがいる奴で…
颯太
その子は、きょうだいがいる奴を虐めっ子扱いして、今も仕返ししているらしい…
葵
…
葵
お前は…七不思議の…
ミズキ(?)
フフ
葵
お前、何でこんなことができる…?
葵
それに、どうして颯太に…
ミズキ(?)
……かる
葵
え?
ミズキ(?)
いつか、分かる…
ミズキ(?)
フフフフフフ…
葵
は…?
ミズキ(?)
じゃ…
ミズキ(?)
フフフ!!
葵
…!
葵
待って…!