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コメント
1件
やばい……好きすぎます…!! 侑記憶喪失なって治絶対しんどいよね……最初のニュースのところ…もう治と侑のことみたいで……もう最高以外出ないです…… 次のお話も楽しみにしてます!!🥰
100
『 今年の桜前線は… 』
侑
侑
侑
侑
治
侑
治
『 今夜は咲く見込みがありません 』
テレビの音がやけに大きく聞こえた
たった一言述べれば 部屋の空気が張り詰めるのがわかる
侑
侑
自分から切り出したのに 相手が承諾すれば胸が傷んだ
もう少し引き止めてくれるものだと思っていた
その後のやりとりはあまりよく覚えていない
思い出したく無いのかもしれない
俺の選択が間違っているとは思わない こいつにはちゃんとした未来が待ってる
こいつを好きな気持ちは 忘れることが出来ないだろう
忘れなくてもいい
恋人になる前 ただの家族に戻るだけの簡単な話
___侑の為___
そう俺は自分に言い聞かせた
数年後
客
治
治
客
治
バイト
治
治
バイト
治
治
治
病院
治
病院
病院
治
病院からの電話の内容は 俺の片割れが事故にあったということだった
気づけば店を飛び出して 侑の病室まで来ていた
医者
医者
治
医者
医者は話を続けた
聞けば侑は外傷は少ないものの 頭を強く打ったらしい
脳震盪でしばらくは目を覚まさないだろうと
治
侑
返事は返ってこない
起きていたとしても返事は返ってくるだろうか
ただただ虚しさだけが広がった
あれから1週間が経った
店を休む訳にもいかず 早めに閉めるようにして
俺はなんとなく毎日侑が居る病室へと 足を運んでいた
治
「 無理はするな 」
北さんは侑が入院したことを知って 俺にそんな事を言った
無理はしてへん
ただ後悔したくなかった
治
治
治
面会の終了時間が段々と迫ってくる
帰ろうと椅子から腰を上げて 横たわる侑を見下ろす
何も言わずに背中を向けたその時
「 ん… 」
その小さな呻き声を 俺は聞き逃さなかった
侑
治
侑
侑
治
開口早々何を言ってるんだこいつは
混乱しながらも俺は震える手を伸ばして ナースコールを押した
少しすると医者と看護師が来て検査があるからと 侑を車椅子で連れて行ってしまった
治
医者
治
片割れはバレーボール選手なので 部屋は個室
先程まで侑が寝ていたベッドに顔を伏せる
微かに残る侑の匂い
変態臭いななんて考えながら 侑が戻ってくるのを待った
侑
侑
治
医者
治
話を聞くとやはり身体的には 大きな問題は無いとのことだった
脳に関しても異常は見られなかったんだと
安心したのも束の間
医者
治
医師によると検査の際の侑は 「春高」の事をしきりに話していたらしい
そのまま聞いていると侑は 高2の後の事を覚えていない事がわかった
侑
侑は恐らく春高前の記憶しかない
自分だけがユースに呼ばれた事
俺が高校でバレーをやめて飲食の道へ進んだ事
自分がプロのバレー選手になった事
別れた事
何から伝えようか
治
侑
侑
侑
治
侑
侑
治
侑に諭されるがまま 広げられた腕に収まった
侑
ご機嫌な侑は 俺の頭を撫でた
こいつに触れられるのは何年ぶりやろか こんなにぬくかったか?
涙は止まるどころか どんどん溢れ出してくる
侑
治
侑
治
侑
侑
治
治
侑
自分の大人の姿
周りの皆も見舞いに来るだろう 記憶喪失の事実は隠せない
侑
侑
侑
侑
治
治
侑
侑
侑
侑
治
治
治
侑
侑は俺の言葉に納得したのか それ以上は何も言ってこなかった
顔は不貞腐れとったけど。
治
侑
侑
侑
治
今はその後の言葉を聞きたくない
侑
屈託のない、けど初々しくて 恥ずかしさが滲む笑顔
あの頃と同じ
侑
俺の気持ち関係なく 侑は噛み締めるようにもう一度
本来の此奴からは絶対に聞けない台詞
治
高2の春高前ということは お互いの想いが通じあって間もないはず
_墓まで持っていくつもりだった_
伝えるつもりなんてなかった
想いが通じあっても、きっとこの感情は 此奴とは違うと心のどこかで思っていた
俺の中にあるどす黒い感情
それでも良かった
好きだと囁き、唇や身体を重ねる 幸せを知ったから
俺のその部分を隠しておけば ずっと幸せにいられるんだと
もちろんぶつかって殴り合う事も日常だった
それでも最後は好きだという 気持ちしか残らなかった
それだけで良かった
はずだったのに
侑
治
不安が滲む侑の声でハッとする
此奴は別れたことを知らないどころか 付き合いたてだと思っている
侑
治
俺の事が好き?とは聞いてこなかった
自分が知らない未来の自分達の関係
不安でも知りたいんだろう
治
頭の中ではなんて答えるか 悩んでいたはずなのに
気づけば口が勝手に動いていた
嘘では無い。別れたところで 容易に変わるような気持ちではなかった
治
侑
侑
侑
侑
治
かっこいいと言って悪戯に笑う侑に 言葉が出てこなかった
『 なんやねんその髪 』
『 似合わん 』
視線も合わせずにそう吐き捨てた侑を 俺は思い出していた
侑
治
侑
治
侑
治
侑
治
侑
侑
治
侑
ぐいっ )
侑
治
侑
侑
侑
治
侑
記憶をなくした相手に これはずるいのでは無いか
それでも
今だけでも。一瞬でもいい この幸せを手放すことは出来なくて
治
侑
気づけば相手の物欲しそうな顔に こちらからも口付けで応えていた
治
侑
next···▸♡500
お試しストーリーなので 人気なかったら打ち切りかフォロワーさんにのみ 公開させていただきます