「ユメ、貴方は夢を諦めずに 懸命に生きて欲しいの。」
昔、お母さんに言われたこの言葉。
よく分からなくてずっと覚えてた。
その言葉の意味を知ったあの時から、 私はお母さんの力になれれば。と思い 今までできることをしてきた。
─2013年8月17日─
宮野 美帆
明日はお父さんの命日よ。
宮野 夢
うん。
宮野 美帆
あ、もうこんな時間だわ。
宮野 美帆
夢、ピアノのレッスンがもう少しで始まるわ。準備していってらっしゃい。
宮野 夢
わかった。じゃあ準備してくる!
3分後
宮野 夢
いってきまーす!!
宮野 美帆
いってらっしゃい。
宮野 夢
(フンフフンフフーン🎶)
宮野 夢
うっ、く、くる、し、い。。
ピーポーピーポー
救急隊員
通報者はどちらですか?
大島 美代
はい、私です。
救急隊員
それでは通報者と患者のみ、乗せるので皆さんは離れて下さい。
病院
宮野 夢
ん、んん。
宮野 美帆
あ、夢!起きたのね!
宮野 美帆
良かった、本当に心配したのよ。
宮野 夢
大丈夫、だよ。?
宮野 美帆
なによ〜、もーう!
目黒先生
お母様、目が覚めましたか?
宮野 美帆
はい。良かったです。
目黒先生
それでは少しお話させて頂いてもよろしいですか?
宮野 美帆
はい。
宮野 美帆
(じゃあ、ゆっくりしててね。
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目黒先生
最初に1つお聞きしたいことがあるんですが。
宮野 美帆
なんでしょう?
目黒先生
お母様、もしくはお父様はなにか持病をお持ちですか?
宮野 美帆
はい、主人は6年前にガンで亡くなっていて。
目黒先生
そう、ですか。
目黒先生
実は娘さんもその病にかかっている可能性が高いのです。
宮野 美帆
(えっ。)
目黒先生
検査の結果、異常があったので詳しく調べてみたらお父様と同じガンだということが発覚しました。
宮野 美帆
う、嘘、よ、ね?
目黒先生
大変断り難い事でして。
目黒先生
そこでこれからは入院してもらい、集中的に抗がん剤治療をして頂きたいと思いますので入院手続きをお願いします。
宮野 美帆
は、はい。
宮野 美帆
娘を絶対に助けてください!
宮野 美帆
お願いします!!
目黒先生
はい、努力を尽くします。