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寒いよぉ…

〇〇(あなた)

真くん〜、聞いてよ〜!!

〇〇(あなた)

ここの山に行くとね、願いが叶うんだって!!

…それで、この山に来たの!?

〇〇(あなた)

うん!!

…うぅ…でも僕と〇〇ちゃんだけで良いのぉ…??

他のみんな呼んでも良かったんじゃ…?

〇〇(あなた)

それじゃ、意味ないの!!

そ、そう…なんだ…

〇〇(あなた)

じゃあ、早速行こ!

えっ!?ちょ、ちょっと!?

〇〇(あなた)

…あれ?迷った?

〇〇(あなた)

真くん…も、いない…

〇〇(あなた)

どうしたものか…🤔

リン…リン…

〇〇(あなた)

この音は…?

ジュン(雪男)

…あんた、そこにいたら危ないですよ。

〇〇(あなた)

えっ…?

振り返ると、 そこにはいつからいたのか… 分からない男性がいた。

〇〇(あなた)

あ、あの…

ジュン(雪男)

そこにいたら、危ないですよ。あっちのやつに、連れて行かれちまう。

〇〇(あなた)

あっちのやつって…

ジュン(雪男)

…この雪山で遭難した人は、ほぼ助からないって言われています。

ジュン(雪男)

その霊は、近くにいる生きた人を連れて行こうとするんです。

ジュン(雪男)

この鈴の音は、そいつらが近くにいるっていう合図です。

〇〇(あなた)

…!!

グイッ

ジュン(雪男)

とりあえず、ここから見てれば分かりますよ。

〇〇(あなた)

は、はい…

リン…リン…リン…

雪が頭に積もっている男性

…ダレカ…イマ…スカァ?

雪が頭に積もっている男性

タスケテ…クダサァイ…

〇〇(あなた)

…ッ!!

人じゃない、 ううん、元々人だったんだろう。 でも、遭難して 霊となった今でも… 生きてる人が…羨ましいんだ。

雪が頭に積もっている男性

ア…ミィ…ツケ…タァ…

ジュン(雪男)

!!気づかれた、逃げますよ!!

〇〇(あなた)

は、はい!!

〇〇(あなた)

…はぁ…はぁ…!!

ジュン(雪男)

大丈夫っすか!?

〇〇(あなた)

は、はい…

ジュン(雪男)

…とりあえず、俺の知り合いが経営している宿があるのでそこに行きましょうか。

〇〇(あなた)

あ、ありがとうございます…

ジュン(雪男)

ここです、どうぞ中に入ってください。

〇〇(あなた)

は、はい…!お邪魔します!

ジュン(雪男)

…その前に、名前聞いてなかったですねぇ。

〇〇(あなた)

あっ、〇〇…っていいます。

ジュン(雪男)

すみませんねぇ、先に自己紹介させちまって。

〇〇(あなた)

い、いえ…

ジュン(雪男)

俺は、漣ジュンっていいます。ここら辺の雪山を、管理してるんですよぉ。

〇〇(あなた)

えっ!?この雪山を!?
まさか…お一人で!?

ジュン(雪男)

いえ、先ほども言ったように知り合いと一緒に管理してるんですよぉ。

〇〇(あなた)

お知り合いの方と…でも、大変じゃないですか…?この雪山、相当大きいですし…

ジュン(雪男)

いえ、特にそんなに大変とかはないですかねぇ…。おひいさんに比べれば、この雪山くらい朝飯前ですから。

〇〇(あなた)

…そう、なんですね。

〇〇(あなた)

…あっ!!真くん…!

ジュン(雪男)

他にも誰かいるんすか!?

〇〇(あなた)

は、はい…はぐれてしまって…

ジュン(雪男)

…ここら辺ではぐれたなら、もう会えるのは厳しいかもしれませんねぇ…

ジュン(雪男)

おひいさんに、明日捜索してもらえるように頼んでおきますね。

〇〇(あなた)

ありがとうございます…!

ジュン(雪男)

今日はもう、寒いでしょうしお風呂にでも入って寝てください。

ジュン(雪男)

後の事は、俺がやっておきますから。

〇〇(あなた)

すみません…お願いします…

ジュン(雪男)

じゃあ、おやすみなさい。

〇〇(あなた)

おやすみなさい…

ジュン(雪男)

さて…と。

ジュン(雪男)

さっさと元の姿に戻りますか。

<髪色イメージ> ↓

ジュンくんの 髪色が↑に 変わった感じです。

日和

ジュンくんが人間の子を連れてくるなんて珍しいね?

ジュン(雪男)

別に良いでしょう?それより、早く山に行きますよぉ。おひいさん。

日和

言われなくても分かってるね!!

日和

…ねぇ、ジュン君。

ジュン(雪男)

なんすかぁ?おひいさん。

日和

あの子、返す気なんてさらさらないんだよね?

ジュン(雪男)

…言わなくても、おひいさんなら分かるでしょうに。

日和

でも、一つだけ言っておくね。

日和

僕たちとあの子じゃ、まるで寿命も違う。それに…

日和

あの子、多分好きな人がいるね。

ジュン(雪男)

…は??

ジュン(雪男)

好きな人って…だって、あいつ…俺の事が好きだったんですよ⁉️

ジュン(雪男)

俺が…この雪山で遭難するまでずっと一緒だったんですから‼️

日和

ジュンくん。

ジュン(雪男)

…ッ!!

日和

人の記憶は、なかなか思い出せないものだね。

日和

でも…一度あったことは決して忘れたりしない、そう僕は思うね。

ジュン(雪男)

………。

日和

ほら、ジュンくんにこれ貸してあげるね。

ジュン(雪男)

?これは?

日和

お守り、僕からジュンくんに。

日和

そのお守りは、願いを叶えるって言われているね。

日和

それを、彼女に渡してあげて。

ジュン(雪男)

…わかりました、ありがとうございます。おひいさん。

日和

うんうん!だから早く遭難した子を見つけるね!!

さ、寒いよぉ………

日和

‼️

ジュン(雪男)

‼️

あっ…!!

ツルッ!

ジュン(雪男)

危ないッ…!!

ガシッ!!

ご、ごごご、ごめんなさい!!

ジュン(雪男)

大丈夫すよ、それより…〇〇さんは宿にいるので早く行きましょうか。あ、あと…敬語はなくて大丈夫ですよぉ。

えっ、あっ…うん!

ジュン(雪男)

じゃあ、足元に気をつけてくださいねぇ?

あ、ありがとう…

〇〇(あなた)

…!!

〇〇(あなた)

真くん…!

〇〇ちゃん、良かったぁ!無事で!!

〇〇(あなた)

あの…ありがとうございました…!

〇〇(あなた)

私と真くんを、助けていただいて…それにこんな立派な宿にも泊めて下さって…

ジュン(雪男)

別に、気にしないで大丈夫っすよぉ。

ジュン(雪男)

じゃあ、今日はお客様を盛大におもてなしでもしましょうかねぇ。

日和

いいね!いいね!みんなでパーティしようね!

〇〇(あなた)

( ゚д゚)???

(´⊙ω⊙`)???

〇〇(あなた)

あの…ありがとうございました!

ジュン(雪男)

いえ、こちらこそ久しぶりに楽しかったです。また…

〇〇(あなた)

はい、また会いましょうね!

〇〇(あなた)

それじゃあ…

ジュン(雪男)

あっ、待ってください!!

〇〇(あなた)

???はい…?

ジュン(雪男)

こ、これ…!

〇〇(あなた)

これ…は…?

ジュン(雪男)

その…お守り、です。

ジュン(雪男)

柄にも無いかもしれねぇですけど…

〇〇(あなた)

いえ…!!嬉しくて…

〇〇(あなた)

何だか昔、幼馴染から同じようなお守りを貰ったんです。

〇〇(あなた)

でも…彼は両親から〇くなったと聞きました。

〇〇(あなた)

〇因は聞いてないんですが…多分、辛かったんだろうなって。

ジュン(雪男)

…優しいんですね、〇〇さん。

〇〇(あなた)

そんな事ないですよ…

〇〇(あなた)

あっ、私からも…

ジュン(雪男)

??

〇〇(あなた)

これ、ミサンガです。お守りとしても役に立つので、良ければどうぞ…!

ジュン(雪男)

あ、ありがとうございます。

ジュン(雪男)

…嬉しいです。

〇〇(あなた)

良かったです…!

〇〇ちゃんー!!そろそろ帰るよー!

〇〇(あなた)

うん!今行くー!

〇〇(あなた)

それじゃあ…また!

ジュン(雪男)

はい、また…

タッタッタッー

ジュン(雪男)

ゴォォォォ…

ジュン(雪男)

………。

ジュン(雪男)

やっぱり、雪の中にいると落ち着きますねぇ。

ジュン(雪男)

…あいつ、今頃どうしてるんでしょうねぇ。

ジュン(雪男)

まあ、きっとまた来てくれますよね。

あれは、 ただのお守りじゃない。 そう、おひいさんから 聞かされた。

日和

"あれはね、あの子へのジュン君の思いを込めたお守り、だから…あの子に何かあればジュン君の力が発動するって事だね。"

日和

"それに、あのお守りにはまじないがかかっててね…あの子とジュンくんにしか解けない、まじないが…"

日和

"まあ、よく考えればわかるまじないだと思うね。"

ジュン(雪男)

…それに、あのお守りはマーキング…つまり虫除けの予防にもなる。

ジュン(雪男)

…待っててください、〇〇。

ジュン(雪男)

俺が、あんたの周りにいる害虫どもを氷漬けにしてやりますよぉ。

その時の俺の 恐ろしい顔は、 誰も知らなかった…

〜Fin〜

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コメント

29

ユーザー

うわぁぁぁぁぁ...最高です...めっっっっっっちゃ最高です...😇😇😇😇

ユーザー

あっあっあ…眼鏡好きEdenP…無事昇天

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