まだ好きで居させて

泣かせてしまった

司くんを

僕のせいで

間違ってしまった

無理に引き離せば、 司くんも諦めてくれると思った

無理に引き離せば、 司くんへの恋心も諦められると思った。

でも違った。

一方的な僕の考えで司くんを散々傷つけた

司くんを思わず引き留めた

彼の手は酷く冷たく、身体は震えていた

と彼は苦しそうに答えた。

言葉が出なかった。

涙を沢山流したのだろう。 目元が真っ赤に腫れている

思わず僕は司くんを抱きしめた

司くんの口から発せられた言葉に戸惑いを隠せなかった

何故今？彼の考えが読めない

と彼は苦しそうに笑った

こんな状態で君を抱きたくない

それから僕達はホテルに入った

やけに司くんの手つきが手慣れているのに違和感を覚えた

もしかしたら僕の知らない間に他の人と関係を持っていたのかもしれない。

ふつふつと感情が湧き上がる

顔も知らない相手に嫉妬しているなんて…

久しぶりにするのかもしれない

高校を卒業してから何人かと関係を持った

することもした

でも満たされたことはなかった

それは僕が本当に相手のことを想っていないからだろう

と言い類はシャワールームへ行った

勢いで抱いてくれと言ってしまったが、心の準備ができていないｯ!!

だって最後にシたのは高校生だぞッ!

あぁ、どうしよう。

類が好きだ

これで諦められる気がしない

類は優しいから俺のわがままに 答えてくれた

まさか良いと言ってくれると思わなかった

拒絶されると思った