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第1章 廃れない伝説
時は古代。
魔物が大量に溢れ、人類が怯えていた時代、一人のエルフの魔法使いがいた。
その魔法使いは魔法を巧みに操り、魔物を次々と倒していった。
魔法使いの名はアストレア
人々はアストレア様と皆、口を揃えて慕った
「…当たり前のことをしてるだけだよ」
アストレア様はそう言った。
でも人類が使いこなせなかった魔法を巧みに操り魔物を倒してくれた。
そして何百年もかけて彼女は魔王を倒した、たった一人で。
世界は彼女を祝福した
でも、ある時、彼女は突如、姿を消した
信仰している者や王族の使いが探し回っても、彼女を見つけることはできなかった
誰もが亡くなった、そう思った
そして盛大な葬式が行われた
彼女の死に誰もが涙した
そうして伝説の魔法使いとして名を残し、話を残し、時は流れた。
でも人類は彼女のことを忘れることはなかった
彼女のおかげで世界に平和が訪れたからだ
世界のあちこちに彼女の銅像を作った
そして彼女がかつて愛した瑠璃花を銅像の周りにたくさん植えた
そして彼女を信仰する教もできた
それでも魔物の残骸が残ってしまい、子孫を残し、やがて強くなっていった。
そうして魔物の手によって滅ぼされる村も少なくはなかった。
そうして何百年もの時が流れた。
人類は発展を遂げ、街ができ、巧みに火を操り、馬車が走るようになった
そして、アストレアの話は数多くの本になった
誰もが彼女の本を読み、涙を流し、平和に感謝と祝福をした
そうして伝説の大魔法使いアストレアは歴史の中の人となったのだ…