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美推
美推
美推
美愛
美推
まろ…。 俺、今すごい"幸せ"だよ…。
ないこ
今日も窓から日差しが差す。 少し目を細め、カーテンを開けると、向かいの側の人と目が合う。
ないこ
向かい側の人
ないこ
向かい側の人
ないこ
向かい側の人
ないこ
向かい側の人
向かい側の人
そう。今日はまろの命日。 思い出したくない過去。 それは花火大会のとき。
ないこ
ないこ
いふ
今日はまろと花火大会。 俺はこのためだけに服を準備をした。
ないこ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
いふ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
他愛のない会話で盛り上がる俺ら。
というのも束の間。 すぐに大切な一つの命は消え去った。
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
スタスタ…
ないこ
ないこ
いふ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
キキーッ…
まろは俺を庇ったから… 俺なんかを庇ったから亡くなった…。 本当なら俺も死んで、まろに会いたい。 でも死ねないよ… そんな死に方したんじゃ…
向かい側の人
ないこ
向かい側の人
ないこ
ないこ
向かい側の人
ないこ
向かい側の人
ないこ
ガチャッ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
俺はまろの写真に問いかけた…。 ずっと。ずっと。 空にいるまろに届くまで。
ないこ
声を出さないまろに言う。
ないこ
涙を堪え俺は言う。
ないこ
ないこ
俺の瞳が虹色に光る。 まろもとても嬉しそうに笑っている。
ないこ
ないこ
俺はずっと独りで話す。
まろが取ってくれた、ヨーヨーを両手に。
ないこ
ないこ
花火が終わりすぐ、俺は見た。 この目でしっかりと。
透けているまろの姿を。
ないこ
いふ
ないこ
俺は、必死に泣くのを堪え、まろに話しかける。
いふ
ないこ
まろは口パクで「声が出ない」と言っているように見えた。
ないこ
いふ
ないこ
まろからの衝撃の一言。 まろは、口パクで、
「ないこ、俺が見えてるなら"死んじゃう"かも…」
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
俺はナイフを取りに1階へ向かおうとする。
でも、まろは階段で立ち塞ぐ。
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
俺は階段を飛び降り、そこからの記憶はない。
生死の狭間
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
幸せな時間を過ごして欲しかったから庇ったんに…っ!!
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
いふ
ないこ
いふ
"幸せに"な…!ポロポロ
ないこ
病院の方
病院の方
ないこ
病院の方
ないこ
向かい側の人
ないこ
ないこ
向かい側の人
病院の方
向かい側の人
病院の方
病院の方
ないこ
ガチャッ
ないこ
ないこ
ないこ
俺にはこれで十分だよ…
ないこ
一緒にいたら幸せだもん――。