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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️(今回大事) 誤字脱字注意⚠️ シリアス寄り 二次創作
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第23話『シダレザクラに塗れる』
いるま
勢いよく部屋に飛び込んだいるまは、そこで息を呑んだ。
部屋の中は真っ暗で、カーテンも閉め切られている。
床にはスマホが落ちており、何かを打ち込み続けたまま震えていた。
そして。
らん?
いるま
その中心で、らんが、膝を抱えて震えていた。
その目には焦点がなく、虚空を見つめている。
いるま
声をかけた瞬間だった。
バッ――!
いるま
らんの手が、いるまの胸倉をつかんでいた。
らん?
低く、かすれた声。
それは“らん”の声でありながら、どこか別の誰かのようだった。
らん?
その目には、怒りと――悲しみが混ざっている。
らん?
らん?
言葉の節々に、理性の欠片が見え隠れする。
でも、その感情はもはや止められない。
らん?
らん?
拳を振り上げた。
その拳が、いるまに向かって振り下ろされようとした――その時。
いるま
ガシッ。
いるまが、その拳を握りしめて止めた。
目を伏せることも、怯えることもなく、ただまっすぐに「らん」を見ている。
いるま
いるま
いるま
いるま
らんの手が震える。
力が入らない。
殴れない。
矛盾している。
らん?
らん?
らん?
らん?
らん?
らんの声が、割れる。
感情が限界を超えたように、崩れ落ちていく。
らん?
らん?
いるま
その言葉に、らんははっとして顔を上げた。
いるまは、拳を掴んだまま、穏やかな目で問いかける。
いるま
いるま
いるま
しばらくの沈黙。
やがて、らんは力なく膝をついた。
らん?
らん?
手を震わせ、言葉を繰り返す。
けれど、その声は弱々しくて。
まるで、自分自身に言い聞かせるようにしか聞こえなかった。
いるまは黙って、そっとその肩に手を置いた。
いるま
いるま
いるま
その言葉に、らんの瞳がわずかに揺れる。
そして――その目から、ぽろりと涙が零れた。
らん
らん
らん
いるま
いるま
ぎゅっと、いるまはらんを抱きしめる。
何も言わず、ただその背中を撫でるようにして、静かに、何度も。
らんは、子どものようにその胸に顔をうずめ、嗚咽を漏らした。
涙が止まらない。
けれどその涙だけは、間違いなく“本物”だった。
第23話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡240
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コメント
3件
最高すぎ‼︎ よかった…安心したよ〜!