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注意書きはあらすじ参照
…ついに、行くぞ…このシーンに…!!⬅️
NEXT本編
⚂ Sho side ~5日前、イレギュラー王宮「王子の部屋」にて~
Hotoke.
Naiko.
召使の…僕の服を着たいむくんと、 りうちゃんの服を着たないちゃんが 笑いながらそう言う。
僕ら3人からのお願い…それは、 いむくんと僕、 ないちゃんとりうちゃん、 まろちゃんと悠くん。 お互いの服を取り替えっこすることだった。
また…僕らは双子ではあるけと、 髪色は違う。それが一番の問題だった…が、
幼い頃…4、5歳の時に僕ら兄弟でよくやっていた、 双子同士で服をとりかえっこして使用人達を 騙す遊び…その時はあまりいい顔はしなかったが グミにも良く協力してもらっていた。
そのグミに協力してもらっていたこと… それは…髪色を交換する薬。 さっき、悠くんが地下の魔道師専用の部屋に 侵入…いや、部屋の主はいないんやけど…
つまりはそれを使って、髪色を交換し、 僕の場合、いむくんの髪型に寄せている。 瞳の色はやっぱりそのままだけど それは大した問題では無い。 _民衆は王子たちの顔を知らないから。
If.
…そう、僕らはよく似ている。 そして、召使の服は王子の服よりも 軽くてずっと、ずっと動きやすい。
_だから…。
Sho.
僕の言葉に、いむくんたちの顔から笑顔が消えた。
Hotoke.
Yusuke.
If.
Liura.
Liura.
…僕らが王子に扮し、囮になる。 王子達が捕えられればわざわざ 一介の召使達なんて探し出そうとしないだろう
Naiko.
僕らは、自分自身の双子の兄弟を抱き寄せる。
今の状態で変わるのは目の色…あと声質くらい。 なにも知らない民衆にはバレないだろう。 だけど…僕からして、いむくんの身体は、 ずっと、ずっと暖かく思えた。 そのまま、僕は続ける
Sho.
Hotoke.
僕の発した言葉に対して、 いむくんも、ないちゃんもまろちゃんも、 頭の上には『?』が浮かんでいる。 それもそうだ。 自分達が『偶然』よく似た 召使だと思っていた人間達が、 兄弟なんだなんて言われても理解できないだろう
Yusuke.
そう言って悠くんが取り出したのは、 手のひらサイズの6匹の動物のぬいぐるみ。 ひよこ、きつね、うさぎ、 いぬ、ねこ、らいおん。 幼い頃よくこの6匹で遊んでいた。
もう1つ、悠くんが取ってきた薬…というか、 ぬいぐるみ用のアクセサリーとでも言えばいいのか それの効果は…_
Hotoke.
Naiko.
If.
『失った記憶を戻すアクセサリー』 それが一番言葉として分かりやすいだろう。
Liura.
りうちゃんはそう言いながら笑いかける。
Naiko.
Yusuke.
Liura.
Hotoke.
すすり泣きながら答えるいむくん。 ないちゃんもまろちゃんも泣きそうになっている。
Sho.
僕らは3人から身体を離し、部屋の外に出て… 扉を閉じたら…鍵を閉める
If.
扉を開けようとしても開かない。 この扉は外側に鍵が着いているから。
Yusuke.
Liura.
そんな記憶は…あるかもしれない
そんな中、扉の向こうから声が聞こえる
If.
Naiko.
Sho.
Liura.
Yusuke.
Hotoke.
扉を懸命に叩く音と、微かに3人の声が聞こえる
『_置いていかないで…』
…
大丈夫、大丈夫。僕らは『悪ノ王子』。
強い王なんや。
だから…
_絶対、泣いたりなんかしない。
コメント
4件
悲しすぎるシーンですね…ッッッ😭 💎様🍣様🤪様…折角兄弟に会えたのにすぐ別れてしまうなんてッッ……!!! お話は大好きですけど死んで欲しくないです…ッッッ!!!(((((