95𝘻 𝘉𝘦𝘴𝘵 𝘧𝘳𝘪𝘦𝘯𝘥

終わりのない世界。 今日も、同じ風景が、どこまでも続いていて、僕は、絶望した。 どれだけ歩いても、走っても、景色が変わることはない。 どうしようもなく、切なくなって、 僕は、どこまでも続く、勿忘草の原っぱに倒れこんだ。

でも、やはり返事は返ってこない。 この場所に来てから、何年がたったのだろう…？ この場所を夢で見た、あの日。 遠くに消えてゆくジミンを見て、思ったんだ。 急にある日、ふとジミンがいなくなりそうで怖いって。 そんな悪夢がまさか現実になるなんてさ、 誰も想像できなかった。 自分でも、今、自分がどこにいるのかわからないよ。 ここは、現実世界なのか、夢の中なのか。 それとも、現実世界でも、夢の中の世界でもなく、別世界なのか。 自分が、どこにいるのかも、なんでいるのかも分からないんだ。 この場所から早く抜け出したくて、 必死に出口を探したよ。 ずっと歩き続けた。 ひたすらに、出口を探し続けた。 なのにさ、ずっと同じ風景が続くばかり。 歩いても歩いても、風景は変わらないから、自分がどのくらい 歩いたのかも、もうわからないよ。 僕が困ったときは、必ず助けてくれるヒョン達や、 ジミン、ジョングギがいないから、 もう、どうしていいかわかんないや。 会いたいよ、会いたい。 すごく、会いたいよ。 この場所は、怖い。 夜になっても、空の色は変わらないけど、 夜になると、勿忘草の甘ったるい蜜の香りが僕を酔わせんだ。 甘ったるい蜜の香りが鼻をくすぐって、 僕の頭をぼうっとさせる。 気づいた時には、寝ていて、 寝ている間に夢を見るんだ。 幸せだったころの、七人で過ごしていた時間の夢を。 それでさ、夢から目が覚めて、起きてみたら、 やっぱり、昨日と変わらない、この風景が広がっているから、 余計に苦しくなる。 あの頃に戻りたいな…って。 ジミナ、お前の顔を思い浮かべるたびに、胸が締め付けられるよ。 この世界に来て、分かったんだ。 「僕は…君の事が、好きだ。」 この世界に来て、分かった、自分の本心。 伝えたかったな。 ヒョン達や、ジョングギに持つ感情とは、また別の感情。 あの時、夢の中で見たジミナ、お前は、「スメラルドの花」を 一輪、持っていたよな。 思い出したんだ。 昔、ジンヒョンに教えてもらった、花言葉を。 MVで使った、ジンヒョンのお気に入りの花、スメラルドの花言葉。 「伝えられなかった本心」 それを思い出してから、僕は、後悔したんだ。 伝えておけばよかった、と。 ライバルであり、親友でもある。 家族でもあり、兄弟でもある。 永遠のチングであり、永遠の敵でもある。 そんなお前に恋愛感情を持っていたなんて、お前が聞いたら 悲しむのかな？ でも、今すぐに伝えたいよ。 「愛してる」 と。