ここはクレデラ国
今日今まさにこの時
ここでパーティーが開かれていた
アンリ・イジナブル
あら、随分と豪華ですこと
エルマーナ・イジナブル
あらお姉様
楽しんでおられませんの?
その彼女の傍をくっついて離れないこの少女はエルマーナ・イジナブル
この国の第二王女
アンリ・イジナブル
いいえ?楽しんでいるわ
でも……
アンリ・イジナブル
こういう時に現れるのよ
下賎な輩が……
ブルース・イヴ
ちょっと貴方!
令嬢
ひっ……
な、何でしょう…?
ブルース・イヴ
何でしょうじゃ無いわよ!
ぶつかったなら謝りなさい!
令嬢
ぶ、ぶつかってなんてないわ!
言いがかりよ!
ブルース・イヴ
なら私の婚約者を寝とったのは!?どうせ貴方でしょう!
令嬢
そ、そんなことしてなっ……
ブルース・イヴ
言い訳は聞かないの
皆様聞きました!?
ブルース・イヴ
この令嬢は私にぶつかって来た挙句私の婚約者を寝取りましたの!しかも謝らない非道な令嬢ですわ!
ザワザワ……
『なぁ聞いたか?』
『あの令嬢そんなことするなんてな……』
令嬢
……ツ!!
ちが((
アンリ・イジナブル
あらあらあらあら?
随分と楽しそうじゃない、ねぇ?
ブルース・イヴ
あら、アンリ王女
丁度いい所に貴方様もこの令嬢を説得してはくださいませんか?
アンリ・イジナブル
説得……ねぇ…
アンリ・イジナブル
断りますわ
ブルース・イヴ
な!なぜ!?
アンリ・イジナブル
なぜ?
決まっているじゃない…
アンリ・イジナブル
私が絶対だからよ!
ブルース・イヴ
そんな自己中心的な!
アンリ・イジナブル
それがわたくし
アンリ・イジナブルですもの
ブルース・イヴ
……
ブルース・イヴ
ふん!
”魔法”も使えないたかだか12歳の子供が何を言おうとこの令嬢が悪i((
エルマーナ・イジナブル
バシッ(平手打ち)
ブルース・イヴ
痛っ!
エルマーナ・イジナブル
お姉様を……
お姉様を侮辱しないで!
ブルース・イヴ
事実そうでしょう!?
魔法も使えない欠陥王女じゃない!
アンリ・イジナブル
はぁ……
魔法が使えなくて
何が悪いのですか?
アンリ・イジナブル
貴女みたいな嘘つき害悪令嬢よりかはよっぽどマシだと思いますけれど?
ブルース・イヴ
ほらエルマーナ王女聞いたでしょう!あの人だって私を侮辱しましたわ!
アンリ・イジナブル
わたくしはいいのよ
特別だから
アンリ・イジナブル
そもそも、貴方があの令嬢の婚約者を寝とったのでしょう?わたくしは知っておりますわ
アンリ・イジナブル
それにぶつかったのも言いがかり。その令嬢を陥れる為の計画だったのでしょう
ブルース・イヴ
……ッ!!
こんの…ッ!!
ブンッ(振りかぶった)
エルマーナ・イジナブル
パシッ(受け止める)
エルマーナ・イジナブル
お姉様への暴行は許しません!
ブルース・イヴ
なんで
私はダメで貴方達がいいのよ!?
アンリ・イジナブル
さっきから聞いていれば…
うるさいお嬢さんですこと
アンリ・イジナブル
良いですこと?
1回しか言いませんからよくお聞きなさい……
アンリ・イジナブル
この世は
わたくし中心に回っている!
ブルース・イヴ
!!
王様
なんの騒ぎだ!
アンリ・イジナブル
お父様……
ブルース・イヴ
国王陛下聞いて下さい!
王女様が私に暴行を振るったのです!
王様
何だと!?
お前達一体何をやっているんだ!
お前らなんて私の娘では無い!出ていけ!
アンリ・イジナブル
見てもいないのに信じるなんて馬鹿なお方
王様
何だと!
お前は魔法も使えない癖に偉そうなんだよ!何を偉そうにできるんだ!
アンリ・イジナブル
あら、発言していいなんて誰が申しました?今この空間の中心は私です。私に許可を取ってからにして頂いても?
王様
もう良い!!
出て行け!
アンリ・イジナブル
まぁ娘を追い出した父親として評判は悪くなるでしょうに…まぁいいでしょう
アンリ・イジナブル
いつか戻って下克上して差し上げますわ。お・と・う・さ・ま?
王様
ふぅ……
さぁエル?こっちに来なさい
エルマーナ・イジナブル
いや
王様
エル!?何を言って……
エルマーナ・イジナブル
お姉様を追い出すのなら私を追い出すも同義
エルマーナ・イジナブル
という事で私もお姉様に付いて出ていきますわ!
エルマーナ・イジナブル
せいぜい、後悔しないように頑張って下さいまし?
王様
あぁ……そんな…待って!待ってくれぇぇぇえ!!
エルマーナ・イジナブル
〜♪
アンリ・イジナブル
さ、この後どう致しましょうか…
うん、理不尽()
(あと国名勝手に決めてめんご)
次回は蝶舞の方です☆
おつすい!