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ママに会いたい

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ママに会いたい

1 - ママに会いたい

♥

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2019年08月21日

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莉犬

めだまさん!

莉犬

ききたいことがあるんだけどね

莉犬

みずをくつものがほしいな!

莉犬

ないかな?

カンシ

ドウシテ?

莉犬

ひとだすけを
したいの!

莉犬

ひとなのかは
分からないけど

カンシ

ウツワ…
人助ケノ
タメデスカ…

カンシ


分カリマシタ

ガサゴソガサゴソ

ぽん(頭にのせた

カンシ

ゴミ箱 デスケド
コレデイイデスカ?

莉犬

うん!
みずがはいるなら
だいじょうぶだよ!

莉犬

おにいちゃん
もってきたよ!

莉犬

これで
いいのかな?

ジェル

よしきた!
これなら充分だろ
さーて作るぞ

ジェル

はいよ
できた!

莉犬

すごい!
これで おみず
はこべるね!

莉犬

ありがとう!

ジェル

へへ
まぁ 縛った
だけなんだけどな

ジェル

じゃあ行ってこい!

莉犬

うん!

莉犬

ここのおみずあったかい!

莉犬

いれものの
なかに いれて

莉犬

あの タネさんに
もっていこう

莉犬

よし!
おみずをかけよう!

ざばーん

タネ

あぁ……

莉犬

わっ
たすかった!

タネ

感謝しますよ
受精卵

タネ

どうして ここで
凍え 干からびて
いたかって?

莉犬

なにもいってないよ

タネ

実はですね
すぐそこの
部屋に

タネ

私の大切な
お友達が
いるのです

タネ

彼女は感じから逃げるため
そこへ逃げ込み

タネ

カンシが
入らないよう

タネ

私がそこに膜を張ったのです

莉犬

へぇ これきみがやったんだ

タネ

そう そして
彼女は 私の
良き話し相手

タネ

わずかな
私の寿命のために

タネ

たくさんの笑顔を
けれたのです

タネ

あぁ でも
彼女は もう
ボロボロで

タネ

溶けてしまう
運命なのです

タネ

きっと
今頃は

莉犬

とけちゃってる?

タネ

はい
それでも
せめて最期は

タネ

彼女のそばで迎えたいのです

タネ

それに

タネ

彼女と
約束したのです
あなたに

タネ

彼女の脳を
与えるのだと

莉犬

そういえば
おにぃちゃんが
脳がなんとか言ってたような

タネ

はい
彼女が溶けきって
しまう前に

タネ

あなたに
移植しないと
いけません

莉犬

へぇ
わかった!

莉犬

ぶつかれば
あそこ
あくかな?

ドンッ

莉犬

あいた!

タネ

あぁ
ありがとう
ございます

タネ

我がままばかりで
申し訳ない
ですが

タネ

私を部屋の中に
運んでください

タネ

正直
しゃべるのが
やっとで

莉犬

うん!
わかった!

タネ

あぁ

タネ

ベットの上にいるのは

タネ

紛れもなく
彼女です

タネ

ここでずっと
1人で
いたのでしょう

タネ

もう
首だけになって
しまったのですね

タネ

大丈夫ですよ
私が
来ましたから

タネ

約束どおり あなたに
彼女の脳を
渡しましょう

タネ

こんな時のためにと
彼女から
移植の方法を
教わっています

タネ

彼女はあなたの
姉なので
そこまで移植は難しくないでしょう

莉犬

ぼくのおねぇちゃん

ななもり

パチッ

ななもり

私の分まで
生きてね

莉犬

お姉ちゃん
僕お姉ちゃんの分まで
生きるよ

ママの声

3番目の子は
本当に
苦労した

ママの声

ひどい 腹痛
止まらない
吐き気

ママの声

早く 早く
降ろしたくて
たまらなかった

ママの声

1番目と
2番目のように
上手くいかない

ママの声

だから 初めて
病院へ行った

ママの声

いらない! いらない!
子宮なんていらない!

ママの声

取りたい!
取りたい!

ママの声

だけど
取るための
お金は持っていない

ママの声

稼がなきゃ
たくさんたくさんの
お金を稼いで

ママの声

こんなもの
無くなってしまえば
いいんだ!

ママの声

彼の 兄と
中が良かった

ママの声

彼について
聞けば 何でも答えてくれた
良い人だった

ママの声

優しい理由を
知るまでは
ほんとに
良い人だった

ママの声

彼は
ほんとに
優しかった

ママの声

私には
無いものを
たくさん持っていた

ジェル

さてそろそろ
姉貴の脳を
もらったか?

莉犬

え!?
知ってたの?

莉犬

じゃあ今まで
分かってて
言ってたの?

ジェル

まぁな

ジェル

俺が
奥の部屋で
起きた時に

ジェル

1番に
会ったのが
姉貴だし

ジェル

なぜか
お前の脳が無いことも
知ってたんだ

莉犬

そうだったんだ

ジェル

俺があった時はまだ喋れたけど
お前はどうだった?

ジェル

姉貴と話できたか?

莉犬

うん
ちょっとだけ

ジェル

そうか

ジェル

まぁ話したところで
恋愛の話
ばっかだったぜ

ジェル

なんだって
好きなタネが
いたんだとよ

ジェル

俺にはやっぱりだったがな

莉犬

お姉ちゃんも
タネさんのこと
好きだったんだ

ジェル

あーよく分からんが
お前いろいろ
冒険してきたんだな

ジェル

まなんにせよ脳を頂たんだ

ジェル

気分はどうだ?

莉犬

うーん
今は微妙だなぁ

ジェル

そうかそうか
まぁ最初は
仕方ないな

ジェル

じゃあ
その微妙な頭で

ジェル

もう一度
探索してみたらどうだ?

ジェル

今まで分からなかった
言葉も
今なら分かるだろう?

莉犬

うん そうだね
もう一回探索してくるね

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