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まだ、この感情には。『偽りの裏切り編』
場地さんが東卍を抜けた
突然のことだった
83抗争の後から様子がおかしかった
気付いていたのに
言い出せなかった
こんなんじゃ、場地さんを守れない…
千冬
…ﾊｧｧ
千冬
場地さん…
千冬
なんで…なんで…
千冬
…………
ﾋﾟﾛﾝ♪
千冬
ん？メール…
千冬
…場地さん！？
明日◯時に◯◯に来い
千冬
え？呼び出し？
千冬
(場地さんなりになんかあるのかも…！)
この淡い期待は甘えだった
千冬
あ、場地さん！
場地
…………
千冬
……？
場地
ついてこい
千冬
…うっす
ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ
千冬
(…なんだよ？ここ…)
半間
…連れてきたかぁ？場地。
場地
おう、ばっちしな。
千冬
(こいつ…！愛美愛主の…！)
ﾊﾞﾝｯ
半間
じゃあ、始めっかぁ。
千冬
テメェ…！何すんだよ！
場地
いつでもいーぜ。こっちはな。
千冬
え？
…ｺﾞﾝｯ！
ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
場地さんに殴られた。
踏み絵らしい。
千冬
…なんでっ…
…ｺﾞﾝｯ！
千冬
…ｳｯ…場地さん！？
千冬
なんで！？
場地
どーもーこーも説明する必要性あるか？
半間
お前は踏み絵に選ばれたんだよ。
千冬
…は？
半間
場地は、スパイかもしんねぇ。
半間
それを確かめる為に、お前は殴られるんだ
…ﾊﾞﾝｯ！
千冬
…！
ｺﾞﾝｯﾊﾞﾝｯｶﾞｯ！
千冬
(…手加減してる？)
千冬
(場地さん…あなたの本気はこんなんじゃねーだろ？)
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