そんな事実を知ったのはなつが体育で転んで保健室に運んでやった時だった。
Natu
ごめん…

Lan
いいよ、いいよ。

Lan
いつも、いつ怪我するかハラハラしながら見てたし笑

Natu
俺そんな目で見られてたの…

Lan
うん、見てた笑

今回は少し熱があってふらついてたみたいだった。そんな時に壁にアタックしたみたいで所々赤くなって跡がついてた。
Lan
保冷剤当てるけど、冷たいかも。

Natu
うん、ありがとう。

なつは保冷剤を赤くなったところに当ててやると少しぴくっとなってから少し楽しそうな顔をしてた。
Natu
つめた…っ笑

Lan
俺の手も冷たいよ?笑

Natu
なら、暖めろよ笑

楽しい……はずなのに、俺らの会話は”友達”として。
恋人として、好き同士としては会話をすることが出来ない。それが少し悔しかった。
Lan
……ナデナデ(撫

Natu
うわっ、なに?笑

Lan
いや、なんか無性に撫でたくなった笑

Natu
変なの笑

Natu
いるまみたい笑

Lan
…いるま?

Natu
あ、そういえば言ってなかったわ…

こう言われて瞬間俺は瞬時に察知した。きっといるまとの勝負に負けたんだろうなって。
Natu
俺さ…いるまと付き合ったんだよね…///

Lan
…そっか、おめでとうニコッ

最初からこの勝負の勝ちはいるまに譲る予定だったから今更もういい。
だけど、俺はいるまになつと話す時間を一切与えてなかったはず。
Lan
(…いつ、いるまと話す時があったんだろう…?)

Natu
…らん?

Lan
…ん?なに…?

Natu
いやっ、なんか思い詰めた顔してるから…

きっと俺は何かを考える時、顔に出やすいんだろうな。そんなことを自分でも薄々感じてたからなつにそう言われるのも納得ができた。
Lan
…そっか、なつはよく人の事見てるね笑

Natu
うわっw頭ぐしゃぐしゃにすんなよw

こんないい彼女がいる いるまのことが妬ましくなって俺は最後になつの頭をくしゃくしゃにしてやる勢いで頭を触ってやった。
そうしても、なつは嫌がる様子はない。本当に誰にでも優しいんだなって改めて思わされた。
Lan
(もうちょっとだけ、勝負楽しみたかったなぁ~…)

Lan
(きっと、今日にでもいるまに煽られて負けを認めさせられるんだろうな…笑)

これからの俺の残酷な結末を悟ってそんな様子をイメージしてみたら少し心も軽くなった。
もう、争わなくていいこととようやくこいつらが結ばれたことへの安心は凄かった。
Lan
…なつ?

Natu
ん?なにw

Lan
もし、いるまになんかされたら俺のとこおいで?

Lan
何時でもあいつを懲らしめてやるから笑

Natu
ん、ありがとニコッ

そんな人をいるまに取られたのは少し癪だったけど、少し良かっなとか思えた。