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na.side
思ったよりもフレンドリーなクラスメイト達のおかげでひとりぼっちになることはなかった。何人か女の子友達もできたし、帰る時、一緒に帰ろうと誘ってくれた人もいた。
その誘ってくれた人はもう1人の男の子と共に少し離れたところに行って、コソコソと話していたようだった。ふざけているような、仲のいい光景を見て仲が良いんですね!と思わず頬が緩み笑みを浮かべてしまう。
質問攻めにあっていた私は1つづつ返答し、あの男の子にも「ぜひ!」と答えようと思ったが運悪く昼休みが残り僅かということがあり、仕方なく諦めることに。放課後に誘えばいいよね……!
残りの授業も無事に終わり帰りのホームルームも終え、クラスメイト達は帰ったり部活へ行ったりとしていた。
そうだ!あの人は部活に入ってるのかな?それとも帰るのかな?すぐに辺りを見渡し教室にはいないことを確認し、すぐに教室を出て彼を探した。
のあ
返事をまともにしてなかったことに後悔しつつ駆け足で下駄箱へと向かう。
japp.side
たっつん達が部活やら先生の呼び出しやらで今日は一緒に帰れないらしい。なお兄は花に水やりって言ってたな……。ちょっと待って一緒に帰ろうかな。と中庭へ行ってベンチで座ろうと中庭へ向かおうとした時
のあ
息切れ気味でまともに声が出ないのか肩を大きく上下し息を整えている桃瀬さんがいた。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
のあ
じゃぱぱ
のあ
じゃぱぱ
のあ
わざわざって程じゃないって彼女は言うけど凄い事だよ。なんというか、この健気さにさらに自分の心臓が早く動く。そのせいで血の巡りが早くなり全身がほのかに暑い……。いや、熱いのか。
じゃぱぱ
息は整いつつあるが、まだ彼女の顔が赤いことから息が上がってることが明白に分かる。休ませる為にやっぱり中庭に行こう!と彼女を誘導する。
のあ
じゃぱぱ
のあ
中庭には園芸委員会がお世話している花が少なからずある。委員長のなお兄が基本全部を回って花の状態をチェックしているからいつも綺麗な花が咲いているし、冬でも冬にしか咲かない花を植えてて、花のことが好きなことは周知の事実となっている。
のあ
じゃぱぱ
なんだか照れくさくて思わず顔を俯いてしまう。
じゃぱぱ
のあ
じゃぱぱ
のあ
じゃぱぱ
いきなりは不味かったかな。キモって思われたら年甲斐もなく泣くよ?マジで。冷や汗をかきながら彼女の返答を待つ。
のあ
「私にはあだ名らしいあだ名はないですけど……」と控えめに笑っているのあさんに「う、うん」と自分も頷いて見せた。
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