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𝐵𝑒𝑟𝑟𝑖𝑒𝑛-𝑆𝑡𝑜𝑟𝑦 Ⅲ : 住むの世界
- Devil's Palace -
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- Devil's Palace -
1ヶ月前
コンコン >
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ガチャ >
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部屋の扉を開けた先に待っていたのは
明らかに様子のおかしい彼女 肌は白く⋯その体はピクリとも動かない
そして机には既にティーカップが置かれていた
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もしかしたら⋯眠っているだけかもしれない 他の執事が用意しただけかもしれない
想像の〝最悪〟は⋯きっと起こらない
そう自分に言い聞かせながら 震える足で恐る恐る彼女の元へ歩みを進める
と⋯その時だった
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ある1枚の便箋
几帳面な字で自分の名前が書かれていた
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- To Berrien.
きっと⋯驚かせちゃったよね ごめんなさい 弱い私をどうか許してください
あなたに出逢ってから 早くも〝3年〟という月日が過ぎました 自分が初めてこの屋敷を訪れたあの日を 忘れたことはありません 『敬称は不要』 あんなに戸惑っていたはずなのに⋯ 今では貴方の〝恋人〟です
それでも⋯ 私には〝自分の世界〟での生活があって
どうしても そんな〝世界〟を好きになれなかった 争いは絶えず 人間の醜さが剥き出しになった世界で どう生きるべきだったのか
あなたに出逢う前から⋯ 無意味な問いだと分かっているはずなのに なんとなく〝答え〟を探してた でも⋯〝ここ〟に帰ってくれば 全部忘れられる
だからこそ⋯ 指輪を外した瞬間激しい虚無感に襲われた あなたが生きる〝世界〟 私が生きる〝世界〟 世界のギャップにやられ続けた
人間は皆⋯なんてことない顔をして生きている けれど⋯私にはそれが難しくて きっと人間なんて向いてなかったんだよ
それでも⋯あなたに出逢って 無意味だと思っていた人生が温かな光に包まれた そんな〝あなた〟だから 私なんかよりもっと素敵な相手を選んで欲しい 幸せになって欲しい
私はあなたに出逢えて幸せでした 本当は⋯もっと早くこうなるはずだったのに あなたのお陰で ここまでこの地に粘ることが出来た 本当にありがとう
最期はあなたが大好きな〝紅茶〟で でも⋯薬と混ぜたら少し苦いかもしれないね 好かない世界で最期を迎えるなんて嫌 あなたを驚かせてしまうけれど どうかこんな私を優しく出迎えてやってください
ベリアン 私が初めて愛した人 私に〝愛〟と〝幸せ〟を教えてくれた人 どうか忘れてください
- From 💍.
- Devil's Palace -
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𝐶𝑢𝑟𝑠𝑒𝑑 𝑙𝑜𝑣𝑒_♡
𝐵𝑒𝑟𝑟𝑖𝑒𝑛-𝑆𝑡𝑜𝑟𝑦 Ⅲ_𝑒𝑛𝑑.
𝑁𝑒𝑥𝑡 𝑠𝑡𝑜𝑟𝑦 ▹▸ 𝐿𝑜𝑛𝑜 𝐹𝑜𝑛𝑡𝑎𝑖𝑛𝑒 🍽