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羽柴 海斗
（なんて言い訳をすればいいんだ……？！）
星先 あかり
カイト……？
羽柴 海斗
あっ、それは……
羽柴 海斗
たぶん、イタズラなんだって
星先 あかり
イタズラ………？
羽柴 海斗
うん
羽柴 海斗
誰かのイタズラだろ
星先 あかり
…じゃあ
星先 あかり
わたしたちの交換ノート誰かに見られたってこと！？
羽柴 海斗
いや………
羽柴 海斗
あーあ
羽柴 海斗
言うつもりじゃなかったんだけどなー……
星先 あかり
…え？
羽柴 海斗
そのまんま
羽柴 海斗
…ほら、もう7時だし帰るぞ
星先 あかり
う、うん……？
羽柴 海斗
送ってく
星先 あかり
ありがと
羽柴 海斗
………………
羽柴 海斗
交換ノート、貸して
星先 あかり
あ、うん
羽柴 海斗
ここに、今思ってること、書いていいか？
星先 あかり
……いいけど？どうしたの
羽柴 海斗
いいから、黙って前向いてろ
羽柴 海斗
家送ってくっつったって、家隣だったな
星先 あかり
…そうだね
羽柴 海斗
オレらっていつからの仲だっけ
星先 あかり
中学じゃない？
羽柴 海斗
…結構たつんだな
星先 あかり
うん、そうだね
羽柴 海斗
オレさ、昔お前にあったことがあるんだよ
星先 あかり
え？
羽柴 海斗
やっぱ覚えてないよな
羽柴 海斗
オレさ、かあさんに怒られてふてくされててさ
羽柴 海斗
1人で公園に走って、その勢いでそこにいた友達に八つ当たりしちまったんだよ
羽柴 海斗
その時、初めて女子に注意されたんだよ
羽柴 海斗
あかりに注意されたんだよ
羽柴 海斗
『この子悪くないのに、なんでそんなことするの！』って
羽柴 海斗
名前も知らない
羽柴 海斗
会ったこともない
羽柴 海斗
そんな子になんでそんなこと言われなきゃいけないんだって
羽柴 海斗
すげぇ思った
星先 あかり
……………
羽柴 海斗
それと同時に
羽柴 海斗
あかりに興味を持ったんだ
羽柴 海斗
中学に入る前、オレ引っ越したんだ
羽柴 海斗
今の家に来たんだ
羽柴 海斗
入学式、あかりの顔見てすぐわかったよ、あかりだってこと
羽柴 海斗
…その、なんだ
星先 あかり
…うん
羽柴 海斗
……ん、交換ノート返す
星先 あかり
え…！？
“かわいい”
星先 あかり
えっ！？
羽柴 海斗
ハハッ
星先 あかり
（もしかして…両思い！？）
星先 あかり
（期待しちゃって…いいのかな）
星先 あかり
（…交換ノート）
星先 あかり
（この交換ノートが、わたしとカイトの距離を縮めてくれたのかな）
星先 あかり
…これからも、ずっと交換ノート続けようね
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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