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人物紹介をします!

祐希

主人公/祐希(ゆうき)
13歳/160cm
Ω
草食獣 シカ

怜士

怜士(れいし)
25歳/192cm
α
肉食獣 クロコダイル

蓮(れん)
13歳/176cm
α
肉食獣 ハイイロオオカミ

八鷹

八鷹(やたか)
20歳/190cm
α
肉食獣 タカ

作者

覚えなくても楽しめます!ざっと見ていただけると嬉しいです。
では、どうぞ!

怜士

この子は祐希

怜士

草食獣のミヤコノロジカのΩだよ

怜士

祐希、挨拶しなさい

怜士は武器のような、または金属のような重厚な鱗をまとった尻尾をゆるやかに動かす

触れたら皮膚が裂けてしまうような大きな尻尾を持つ彼はクロコダイルか、ワニの一種である事は間違いない

祐希

初めまして…

祐希

よ、よろしくお願いします…

俺は3人を恐る恐る見つめる

全員、身長がとても大きく、最大級の肉食獣である事がすぐに分かる

…くんくん

グルル…

祐希

ひっ

美味そうな匂いがする…

大きな狼の男は、興奮したように舌なめずりをする

怜士

こら、喰ってはいけないよ

怜士

政府から頼まれた子だからね
丁寧に扱いなさい

八鷹

…政府、ですか?

大きな羽のついた八鷹という男は、恐らく鷹だ。

一見誠実そうに見えるが、肉食獣は全員気性が荒いため、信用できない

怜士

そうだよ

怜士

この子は絶滅したとされる、
ミヤコノロジカのΩだよ

八鷹

…!3万年前に絶滅したはずでは!?
生き残っていたんですか!?

祐希

い、生きてるのは、俺だけって言われました…

八鷹

ミヤコノロジカの末裔…
ということですか

八鷹

ただ、シカ…にしては
ツノが小さすぎませんか?

怜士

あぁ、ツノは生存に悪影響を
及ぼすから
切り落としてある

怜士は俺の生えかけのツノを優しく撫でる

祐希

あっ、う

肉食獣に触られるだけで、全身の毛が逆立つ。本能的に警戒してしまう

祐希

(この人達は、俺をどうするつもりなんだろう…)

怜士

本題に入ろうか

怜士

政府から頼まれたのは

怜士

αの肉食獣である私達と
Ωの草食獣を掛け合わせて

怜士

強い個体を産んでもらう
というものだよ

祐希

おれ、あなた達と交尾するの?

怜士

そうだよ

怜士は切れ長の目を細めてにこりと笑う

祐希

う、うそだ…、肉食獣となんて、嫌です…!

八鷹

大丈夫ですよ、優しくしますから

祐希

(…信用できない!)

こいつを喰うのはだめだが
孕ませるのはいいってことか?

怜士

そうだね
ただ、番にしてはいけないよ

八鷹

番にすると、番相手の子供しか
孕めなくなりますからね

八鷹

僕、貴重種との交尾初めてです
興奮して腕を折ってしまうかも
しれません…

祐希

ひっ!

怜士

ダメだよ
万が一感染症にでもかかったら
どうするんだい

八鷹

あはは、冗談ですよ

八鷹

さて、早く交尾しましょうか?

祐希

い、いやだっ

八鷹はゆっくりと俺に近づいてくる。大きな羽を広げると、簡単に包み込まれてしまいそうな程で、威圧感を感じる。

八鷹

あはは、かわいい…

怯える俺を見てにやりと笑う。まるで獲物をいたぶる肉食獣のようだ

八鷹

3人で回せば誰かの子供を
妊娠する確率が増えます

八鷹

そっちの方が効率がいいし
慣らす必要もないでしょう?

祐希

ま、待って!全員とは怖い…です

祐希

せめて、1人ずつがいい…

八鷹

えー…んー…じゃあ、最初は祐希が
選んでいいですよ

祐希

えっ…あ…

祐希

(どうしよう…!)

祐希

えっと…

祐希

(ハイイロオオカミの男は、恐らく俺と同い年だが、理性の無さが目立つ)

祐希

(タカの男は礼儀正しいが、所々恐ろしい事を言い、俺の反応を楽しんでいるように見える)

祐希

(クロコダイルの男は恐らくこの中で1番身分が高いが、目的のためなら何だってやりそうだ)

祐希

(だ、誰も選びたくない!)

祐希

あ、あの、これって毎日交尾するんですか…

怜士

当たり前だろう?

お前に拒否権はねぇよ

八鷹

壊れないようにはしますよ

祐希

(さ、最悪だ!)

祐希

(一刻も早く逃げ出さなければ)

俺が最後のミヤコノロジカだから、種の存続のために強い個体と交尾しないといけない。だが、政府のエゴのために利用されたくない

祐希

(1番逃げれそうな相手は誰か、考えよう)

祐希

…決めました

祐希

怜士さんにします…

ちぇっ

次は俺がいい!

祐希

う、ほんとは全員嫌です…

怜士

…どうして私を選んだんだい?

祐希

(鷹は飛べるから論外、オオカミは走るのに特化している、1番可能性が高いのはクロコダイルだ…なんて言えない)

祐希

…1番優しそうだからです

八鷹

あはは!優しそう…ですか

怜士

優しい、とはよく言われるね

祐希

あの、2人きりがいいです

…お前、逃げる気じゃないよな?

祐希

(こいつ、見た目に反して鋭い!)

祐希

い、いえ、逃げようとは、もう思ってません…

ふぅん

まぁいいけど

祐希

(蓮という男、厄介だな…
だが犬だから、懐かせたら言うことを聞いてくれるかもしれない)

祐希

(だが、今は逃げることだけを考えよう)

祐希

(3人との共存は、逃げる希望がひとつも無くなったらの場合だ…)

祐希

おれ、交尾した事ないんです

怜士

うん、知ってるよ

祐希

だ、だから優しくしてください

怜士

君が怖ければ、口を縛ってもいいよ

祐希

えっ、あ、分かりました

クロコダイルは口が1番の武器だ、縛ってしまえば簡単に逃げられるかもしれない

祐希

(この人を選んでよかった、絶対に逃げてやる!)

八鷹

……

八鷹が面白いものを見るような目でこちらを見つめてくる。にやりと笑い、手をひらひらと振ってくる

祐希

(…何だ、この違和感は)

祐希

(いいや、気にしないでおこう)

祐希

(今は逃げることだけを考えろ…)
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