赤
…は…?
おずおずと自分の手の甲を見る。
桃
…兄ちゃんの癖、悪い癖だよ
初めて気が付いた、自分の癖なんて。
自分でもわからなかったこんなことを、 桃は分かっていたのか?
赤
ずっと分かってたの、?
結論を出す前に口が勝手に動いた。 でもそのほうが俺には好都合だったのかもしれない。
桃
さあね。
桃
…今日はさ、黄の誕生日だろ?
赤
……そうだね、。
桃の声が一気に弱々しい周波を 放つようになった。
桃
あとひとつ、俺らにとって大事なことがあるんだよ
桃
なぁ兄ちゃん、わかんないの、?
縋るように聞いてくる。
それが、その問いに 満足できる答えを導き出せなかった時 にどうなるかをわからせた。
また、ぶわりとなにかが背中をつたう。
赤
………、。
桃
…わかんないんだね、
赤
っ……、っ
桃
なあ、なあ
そんな泣くような声を
桃
なあ…、兄ちゃん
俺は、俺は
桃
…なぁ、…
うるさい、っ、
桃
答えてくれよ兄ちゃん!!!
赤
うるさい!!!!
雨の匂いが漂う夜に、 虫も鳴かない静かな夜に。
俺の声と桃の声が響き合う。
赤
っあ…、ごめ、
赤
ごめん、っ、桃、。
地面を見つめることしかできない。
耳を塞いで逃げているだけの自分が とても情けなく感じる。
桃
…………それが、兄ちゃんなの?
桃
兄ちゃん、今日は、
桃
母さんの誕生日だったんだ
赤
っっっ!!!!
っいや、いや、いやだ、!
思い出したくなんてない、 これまでの虚無が一斉になって 俺の身体へ昇りつめる。
赤
っ、桃、母さんの話は
桃
だからそれが逃げてるんだろ!!
赤
そんなこと…、っ
桃
っ話してよ、
桃
全部、全部
俺がこんなになったのは
紛れもなく、。
母さん
赤、もうすぐお兄ちゃんになるのよ
赤
ええ!?ほんと!?
赤
おとうと?いもうと!?
母さん
んー…それはわかんないなあ~
一人っ子だった俺には、 とても嬉しい朗報だった。
そう、あいつが来るまでは。
主
まっじで兄弟ってわからん…
主
そういえばハート200もありがとうございました😭
主
嬉しすぎて禿げそう()
主
続きぃ…ええと…
主
見たい人…ぽちっとしててっていただけるとめっちゃ逆立ちして泣きます…
主
ハート200超えたら次かきたいなあと思ってます‼️(調子乗ってる)