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はぁ… 二人の事が気になっちゃって、 全然仕事に集中出来なかった…
おかげで今日も部長に怒られるし、 3日連続残業だなんて…
時計を見ると、もう21時を過ぎてるのに、 やらなきゃいけない事の半分も終わってない。
今日は終電に間に合わなそう…
でも、幸か不幸か今日は金曜日。 明日明後日は土日でお休みだから、 一昨日よりかはまだマシかも…
藤澤
最悪…
藤澤
やっと終わったと思ったのに…
藤澤
間違えてデータ全部消しちゃった…
藤澤
大森
自分の間抜けさに半泣きになっていたら、 後ろから急に声がした。
藤澤
驚いて振り返ると、 そこにはだいぶ前に帰ったはずの大森くんが居た。
大森
笑いながら近付いてくる元貴に、 少し泣きそうになる。
大森
大森
大森
自分の間抜けさに絶望してる事とか、 絶望してる状況で知ってる人に会えた安心感とか、 3日連続で残業して心も体も消耗しきってる事とか、 二人のキスの事とか… 色んな感情がごちゃごちゃしていて、 何か一言でも発すると泣きそうで黙っていると、 大森くんは僕のパソコンを覗いただけで、 直ぐにこの状況を理解してくれた。
僕が黙って頷くと、 自分のデスクに座って、パソコンの電源を入れた。
大森
そう言って、僕のデスクに広げられた資料を持っていって、カタカタとキーボードを打ち始めた。
藤澤
大森くんの仕事の早さにあたふたする僕。
大森
そう言って、大森くんはニコッと笑った。