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たっつん

ここに置いとくからなー?

たっつん

俺の服やけどごめんな?

シオンちゃんを先にシャワーに入れた。

水の音と同時に小さく声が聞こえる。

シオン

ありがとうございます…

たっつん

いいや。温まっておいでな?

たっつん

サイズ大きくてもごめんな?

シオン

…いえ。ここまでしてくれてありがとうございます

たっつん

んー?これくらいはするよ

苦笑しつつその場所からはなれた。

シオン

…これ、着ていいんだよね…

シャワーから上がったのだが、目の前にある服をどうしようかと。

着ようと思うも、やっぱり少し着づらい。

意を決して服を着てみた。

フワッと彼の匂いがする。

シオン

……なんか…変な感じ…

服が大きすぎるためズボンは履けないが、それが気にならなくなるほど、気恥しい気持ちがあった。

シオン

ありがとうございました…

たっつん

あ、おかえり♪
……やっぱでかそうやな…

たっつん

一応置いといたけど、ズボン履けなかったか

シオン

大きいです…
まぁ、仕方ないですよね…

俺にはちょっと過激だ。

自分の服を着てて、軽く髪が濡れて、生足だ。

独り身の男なら誰でも顔を赤くする。

相手が何も思ってなかったら尚更だ。

シオン

…いい匂いがします。

『お願いだからこれ以上そういうこと言わないで…?』

たっつん

さ、さぁ?何の匂いやろな?

たっつん

雨が酷くなってきたから、少しでも弱くなるまでここにいてええよ。

たっつん

俺もシャワー入ってくるから、好きなところに座っててな?

シオン

コクっと頷いたのを確認してその部屋を出た。

シオン

……

彼が出ていったのを確認してから、ソファ-に座った。

どう動いても彼の香りがする。

照れた顔を隠すのも、これが原因で、フニャッと頬が緩む。

同時に頬が暑く赤くなった

シオン

……なんで…?

赤い頬を直そうと腕を動かせば、また香る彼の香り。

慣れるしかないと悟りを開こうと試みるも、そんなこと出来るわけがなかった。

どうやって隠そうか考えてる時に

たっつん

戻ってきたー

シオン

ヒャァッ!?!?

また変な声が出てしまうほどに驚いた。

そして、まだ赤い顔を向けてしまった。

たっつん

なんや。
顔真っ赤やん?
風邪ひいた?

グイッと近寄り、おでこを合わせてきた。

アワアワするも、抗うことが出来ず、ギュッと目を閉じた。

シオン

あ、い、いえ…っ!
引いてませんっ!

たっつん

ならいいけど。

たっつん

軽くご飯食べてく?
それとも、この雨、今から酷くなるみたいやし、泊まってってもええよ?

たっつん

まぁ、決めるのはシオンちゃんやからな?

シオン

……えっと…

たっつん

ちなみに、雨が酷いのは嘘やないで?
窓の外見て見?

カ-テンをそっと開いて見ると、窓に打ち付ける酷い雨が見えた。

空を見ても、見える限りは真っ黒な雨雲で覆い尽くされている。

シオン

…じゃぁ、お言葉に甘えていいですか…?

たっつん

俺が聞いたんや。
いいに決まっとるやろ?

ニィッと笑って私の頭をワシャワシャと撫でてくれた。

はい、どうもこんにちは。

やっと恋の蕾が開きそうですね。

今回は蕾になるまでが長めでしたね。

シオン

私が気づかないからだよね。

それもありますが、ときめくようなアクションを使ってないからってのもありますね。

たっつん

俺が変に動けないのも要因やな

そうですね。私が動かしてないんですけどね。

そうしないと話しが持たないので。

たっつん

そういう理由か。

なんとか続けようとさせた結果ですね。

皆様、毎度♡とコメントありがとうございます

これからも自分のペースでがんばります。

それではまたどこかで

シオン

おつぴちー
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