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二子
潔
俺が考えてた言い訳は
「サッカー部の偵察」だった
友達がサッカー部だったので
「他の学校見てみたいから、偵察って提で行かせてくれ」
と頼んだら、あっさりOKが貰えた
二子
二子
潔
潔
潔
潔
二子
千切が居るという学校に着いた
その学校の垂れ幕には
「祝・全国陸上競技大会、 ハードル競走優勝 千切豹馬」
と書かれていた
潔
潔
潔
二子
二子
二子
潔
潔
垂れ幕を見詰めながら
サッカーをしている千切豹馬を思い出す
「世界一になってやる」
きっと今世ではその思いも陸上に向いているのだろう
少し寂しく感じた
二子
潔
潔
そう言いながら、俺らはグラウンドに向かった
潔
潔
二子
二子
俺らは校舎の影に隠れながら グラウンドを見渡す
千切の姿は見当たらない
潔
潔
二子
諦め、方向を変えようとした
???
???
後ろから聞き覚えのある声がした
俺は慌てて振り返る
潔
二子
千切
はぁ、と溜息を吐く千切がそこに居た
全く変わらない見た目
懐かしさを感じた
千切
千切
千切は部活鞄を肩に掛けながらそう言う
どうやら今、校舎から出て来たようだ
潔
二子
二子
潔
千切
千切はクルクルと髪を弄り始める
冷たい目と冷たい態度
けれど、自信に満ちている
なんだか安心した
二子
二子
千切
千切
素っ気ない態度で指で方向を示してくれた
潔
千切
潔
潔
前世と同じ千切を見たさに
そんな質問をした
はぁ?という目をされて少し後悔したが
そんな態度とは裏腹に、千切は口をすぐ開いた
千切
千切
千切
千切
千切
千切
千切
千切
千切
千切
千切
前世の千切の滾りは消えていない
その滾りが強すぎるが上に
今世の千切は気味悪がったようだ
千切
その言葉に甘えて、見ていく事にした
千切は陸上部でもやはり速く
前世の千切を彷彿とさせた
潔
潔
千切
俺が馴れ馴れしかったのか 千切は、ハハッと笑う
千切
けれど、嬉しそうに俺の褒め言葉へ お礼を言ってくれた
その後すぐ、ふとした様子で
千切
そう問いかけてきた
その言葉に何故かドキッとする
「勿論好きだ」と答えると
千切
千切
千切
と千切が横目で俺らを一瞬見て練習に戻って行った
俺らは練習に戻る千切を見届けたあと
予定通り、サッカー部の偵察に行った
サッカー部の偵察が終わり、帰り際、
千切にまたあった
部活終わりらしい
千切
千切は軽く手を振りながら、
こっちに歩いてきてくれた
潔
千切
そう千切は軽く答える
せっかくだから少し話す事になった
千切
千切
潔
二子
その言葉を聞いて、悲しくなった
今世でもか……と
千切は膝を撫でながら続けて話す
千切
千切
千切
千切
千切
千切
千切
自分の膝を見ながら話していた千切が
俺の方を向く
目が合った
その瞳を俺は知ってるような、知らないような…
不思議な感じがした
千切
千切
千切
千切
潔
千切
千切
千切
潔
千切
二子
千切
千切
へへ、と千切が笑う
その笑顔はよく知ってる千切のだった
二子
二子
二子
千切
千切
すまんと千切が軽く謝る
千切
千切
千切
千切が手を振りながら見送ってくれる
どうやらまだ学校に用事があるらしい
俺らも手を振り返しながら、帰路を歩いていった。