ようやく赤に会う時間がきた。
黄
桃
桃
桃
そう呟き、俺は病院を出た。
扉を開けると、いつもいるはずの 赤がいなかった。
桃
赤
ずっと聞きたかった声は、 後ろから聞こえた。
桃
反射的に赤に抱きつく。
桃
赤
そう言ってくれる赤が大好きで、 ずっとこうしていたいと思ってしまう 自分がいる。
赤
桃
言いたくない。
言ってしまったら、気づかないふりをしていた事実に気付かされて しまいそうで、怖い。
赤
桃
赤
言うしかないんだ。 どんなに怖くても。
桃
桃
赤
赤
桃
桃
桃
桃
赤
桃
赤
桃
赤
赤
そんなふうに言ってくれることくらい わかってた。
だけど。
ちゃんと赤のことも聞きたい。
何か隠してることがあるのか。 なんで橙には見えなかったのか。
根拠なんてないけど、 聞かなきゃいけない気がした。
桃
赤
桃
赤
赤
赤は驚いた表情をして俯き、 黙ってしまった。
首にかかっている イエローアパタイトのネックレスを 右手で握りしめている。
桃
桃
赤
桃
赤
桃
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