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イエローアパタイト

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イエローアパタイト

10 - イエローアパタイト10

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2023年01月16日

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...俺は

俺は、この世のものじゃない

言ってしまえば、幽霊なんだ

...!

その瞬間、全てが繋がった。

赤が屋上にしかいなかったこと。

一緒に帰ろうとしても、上手く はぐらかされていたこと。

雨の日は休むと言っていたこと。

たくさん寂しい思いを させてしまうかもしれないと 言っていたこと。

急にいなくなってしまうかもしれないと言っていたこと。

付き合うための条件。

全てが、繋がってしまった。

う、嘘でしょ...

嘘なんかじゃないよ

そんな...

桃くんのお友達が俺のことが見えなかったのは、俺が幽霊だから

じゃ、じゃあなんで俺は...

...

桃くんは...

...桃くんは、たぶん、このネックレスをくれた先輩の生まれ変わりだと思う

ネックレスを指差しながら言う赤。

赤の先輩の生まれ変わり...?

うん...

“百”先輩って人

俺と百先輩は、付き合ってた

百先輩はバスケ部のエースでさ。

かっこよくて、ちょっとチャラい 先輩は、女の子にすごくモテてて。

そんな百先輩の練習風景を、俺は いつもこの屋上から見てた。

いつもの通り屋上から見ていたある日 誰も来るはずのない屋上の扉が 突然開いた。

だ、誰...!

あ、百って言います

君は...?

赤、ですけど...

で、でも、なんで百先輩が!?

ん〜

たまには良いかなって

「良いかなって」じゃないですよ...

な、何も用事がないなら、帰ってください...!

まあそう言わないで...

赤、だっけ?

そうですけど...

赤、いつも俺たちの練習見てくれてるよね

な、なんでそれを...!

バレバレだよw

めちゃめちゃその赤髪がチラついてんの

なっ!?

いつも見ててくれて嬉しいよ

ありがとね

そ、そんな...見てるだけですし//

照れてんのかわい

うるさいです...!//

その後もなかなか帰ってはくれなくて 夕日が沈んで暗くなってから、 ようやく、帰っていった。

イエローアパタイト

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