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…………っと……、

ありがとね、いふくんっ!

送ってくれて!!

ん……、いや、

じゃ、またな?

………うんっ、またね……!

手を振るほとけの瞳に、少し物憂げな色が浮かんだ。

後ろに向きかけた足を止め、ほとけに問い掛ける。

………何かあった?

え……?

きょとん、とした効果音が今のほとけには似合うだろう。

心を見透かされた、と思ったのか、その後ほとけは少し頰を赤らめてこう言った。

…………っあのさ、いふくん……、/

ん………?

………っその……、えっと……、

………………?

中々言い出さない彼を、じっと見つめる。

………まだ、一緒に居たい……っ、//

…………っだめ………?///

心做しか、瞳も潤んでいるような気がする。

更に、ちらちらと見え隠れするふわふわの尻尾。

もふもふと触り心地が良さそうな、よく動く、垂れ下がった耳。

…………と、まぁさっきの思考の後半2つは幻覚だが。

可愛い可愛い彼女に、こう言われて断る彼氏なんて、いるだろうか。

………ええよ、(にこ

………っ✨

やったぁ……っ、(ぱぁっ

途端に笑顔になる君。

その言葉が、どういうことを意味するのか、分かっているのか。

ちょっとだけ。ちょっとだけ、期待を持たせる。

…………っ、///

は、入ろ………っ?//

ん……、

先程よりも少し余所余所しい態度。

家に誘ったときよりも、顔や耳が真っ赤だ。

……………、w

ど、どうぞ………っ、

ん、ありがとう〜……、

ど、どうしよう………、

ちょっと勇気を出して家に誘ってみたけれど、まさかOKされるなんて……っ!

……………っえと……、

おふろ……、沸かしてくる……っ、

ん、さんきゅ〜……。

…………ん、しょ……っ、

自分から誘ったとはいえ、静かな空間に二人きり、は耐えきれず慌ててお風呂場に逃げ込んできた。

…………………、//

いふくんは………、このお泊りの意味分かってるのかな…、

………それとも、僕が自意識過剰なだけなのかな……、

はぁぁ〜………、

思わず、溜息を吐く。

すると。

…………ほとけ?

んひゃあ……っ!?//

突然、僕の耳朶近くで声が発せられたものだから、情けない声をあげてしまう。

あ……っ、いふくん……?//

どした………っ?

あ、いや……、

ほとけが風呂場に行って、結構経つから何かあったんかな…って、

あ、いや……、大丈夫っ!

もうすぐ終わるから……っ、

いつの間にか、かなりの時間が経っていたらしい。

慌てて手を動かす。

お風呂場から戻ってきて、静かにソファに座る。

…………っ、(ちら

…………………ん、?

僕の視線に気づいたのか、いふくんがこちらを見て、ふわりと微笑む。

………おいで?

………っ、//

手を広げられ、そろそろと小さい歩幅で歩く。

…………(ぽすっ

いふくんの体に、僕の全身を預ける。

……………ぎゅ。

……………ん……っ、

はじめて出来た、だいすきな彼氏。

もちろん、ハグもはじめて。

友達とすることもあったけど、こんなにあったかくて嬉しいのは、はじめて。

…………んね、

キスしていい………?

………っいいよ……?/

…………っんぅ……っ、/

……………ん……っ、

優しく後頭部を掴まれ、ふにっと柔らかい感触がする。

ピピピッピピピッ

…………ん、

1番、甘く溶けた時間にお風呂が沸いてしまった。

……ほら、入ってきいや?

………うん、(むすっ

………w

……また、あとでな?♡

…………っ、//

僕の思いが見透かされていたようで、慌ててその場を立ち去る。

上がったよ〜………、

次どーぞ、!

ん、ありがと…、

ほな、入ってくるな、

うん……っ、

カチャン、と扉が開き、いふくんが出ていく。

…………//

ついつい、あんなことまで考えてしまって、いつもより長風呂になってしまった。

………ゔ〜……、

悶えつつも、とりあえずスマホを眺める。

………………あ。

はた、と気付く。

スマートフォンの上部の画面には、

8月2日

と。

もう、夏休み終了まで一週間もないくらいだ。

夏休みが一生続けばいいのに……、

とは言っても、うちの大学は比較的ほかのところよりも長期休みが長い。

今年の夏休みは出来事がいっぱいだったなぁ………っ、

思い返してみれば。

ほとけ、

すき。

いふくんから告白されたのも。

…………すきだよ、いふくん。

自分から、ちゃんと想いを伝えたのも。

こうやって、お泊りしてるのも。

………、//

もしかしたら。

もしかしたら、キス以上のことも。

なんてね。

……僕のばーか……、//

____まで、⚄。

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