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ひとりぼっちになってしまった 私は、隣町の人に送って貰って 孤児を受け入れている、 中央の離れの教会に引き取られた。
来たばかりの、 年端もいかない私は____
_司祭
エリメス
エリメス
_司祭
…といった歓迎具合。
後から聞いた話だが、 どうやらこの教会、 中央地に人が吸われて 年中人手が足りないのだそうで。
だとしたら、 この具合にも納得が行く。
エリメス
_司祭
_司祭
_司祭
ローズ
モスフィ
リサン
そんなこんなで、 少しづつ手伝いをこなしながら、
私は新しい、教会での生活に慣れていったのであった。
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_数年後_
私が教会に引き取られて、早数年。
エリメス
早朝の春風に運ばれる 花々の香りにひとつ息をつく。
ふわりと風に撫でられる 私の紺色の髪の毛が揺れた。
さぁ____
もう一度深く風が舞ったのと同時に、風が流れる室内へ目を向ける。
質素ながらも充実している わたしの個室だ。
窓から振り向いて 正面の壁の隅には部屋の入口。
入口を塞がぬかつ、 軽い仕切りになる様に 棚が置かれており、
可愛らしい小物が棚の上で ちらほらと並んでいる。
奥に進めば部屋の 中央付近に小さなテーブル、
上には本。 下にはベージュのラグが 敷かれている。
窓の正面から 左を向けばベットがある。
まくらの隣にはクマのぬいぐるみが 我が物顔で座っており、 くりくりの目をこちらへ向けている。
そして____
丁寧に、シワなく吊るされている 修道服(ハビット)。
1年と少し程前から、 その信仰深さを認めて貰え、 正式にこの教会でシスターとして 日々務めている。
さて。今日も穏やかな1日が始まる。
修道服に身を包む。
日に招かれた様にやって来る 青空に微笑みを。
今日も、明日も、その先も
この平穏が、奪われぬ様に 私は祈り続けるのだろう。
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