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外れとは言え、中央に近いの だから、それなりの街はある。

その分来る人も、 トラブルも、絆も多かった。

モスフィ

おぉい、エリメスちゃん!

リサン

こっち手伝って〜!

エリメス

はぁい、今行きます〜!

周りの環境には、 人数が少ない事もあってか、 すぐ馴染むことが出来た。

  

まいごになっちゃった…

エリメス

おうちの人、一緒に探そうね。

  

いつもありがとうねぇ。

エリメス

いえいえ!全然大丈夫ですよ!

  

エリメスちゃん、これ。

エリメス

わ…っ、え!いいんですか、!

  

いいのよ、
いつもお世話になっているし…

  

教会の皆さんで食べて。

エリメス

わぁ、ありがとうございます……!

____

エリメス

(これで、午前は終了…っと。)

エリメス

(次は____)

ローズ

エーリメッスちゃんっ!

エリメス

わぁっ!?

エリメス

びっくりしたぁ…もう。
脅かさないで下さいよ、
ローズさん。

ローズ

ごめんごめん、
すっごぉい難しそうなカオ
してたからさぁ。

リサン

午後は…特にそれといった
イベントもないし、

リサン

少し休んでも良いんじゃない?

エリメス

え、っ。いいんですか…?

モスフィ

いいのいいの!
行ってらっしゃい。

エリメス

ありがとうございます…!

一応、差し入れしてもらった プリンを3人に受け渡して、

部屋に戻って、 軽く動ける服に着替えて から

行ってきます!と一声かけて 教会の外へ駆け出した。

エリメス

と、言っても…

どこへ行こうか。 完全にノープランだった。

街、公園…と思い返しているうち、 そうだ、と一つ思い付いた。

今日はあの子はいるだろうか? なんて考えながら、 いつもの丘の方へ駆け出した。

____

____

走っていくうちに、 見覚えのある影を見つけた。

エリメス

あ、っ、居たぁ…!!

エリメス

お〜い!ラソル〜~!!

ラソル

…えっ?エリメス、!?

ラソル

今日はお手伝いじゃ…

エリメス

うん、午後だけお休み貰っちゃった。

ラソル

そうだったんだ…!

器用に編まれた花冠を手に 此方へ微笑むこの子はラソル。

街の家の生まれで、よくここに来ているらしい。

来たばかりの私と遊んでくれたり、 同じくらいの歳な事もあって、 今ではすっかり大親友である。

エリメス

今作ってた花冠は…?

ラソル

シロツメクサ。作ってみる?

ふわ、と揺れる白い花、 よく見ると四葉のクローバーが 此方を覗いている。

エリメス

やりたい!

ラソル

わかった!
じゃあ____

エリメス

で、きた…!!

手元には、慣れずに作り上げた シロツメクサの花冠。

ラソル

凄いね、もう出来ちゃった。

エリメス

えへへ、やったぁ、!

我ながら初めてにしては なかなか上手くいったと思う。

ラソルの作ったものと比べちゃ まだまだだけど。

ラソル

ん。

ラソル

ねぇ、エリメス。

エリメス

ん…?

ぽす。

頭の上で柔らかい音が鳴った。

ラソル

いいね、似合ってる。

どうやらラソルが自分の花冠を 乗せてきたらしい。

エリメス

わ、やられちゃった。

ふふ、と笑うラソルを見れば やり返したくなってしまって、 自分の花冠をラソルの頭に乗せた。

エリメス

にあってる〜!

ラソル

ちょっと、

けらけらと二人で笑い合う。

木漏れ日の風が運んでくる 様々な花の香りが鼻腔をくすぐる。

ああ、楽しいなぁ。

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